村全体でインターネットが毎朝つながらなくなるミステリーが発生。原因は1台の古いテレビだったことが判明(イギリス) (1/2ページ)
ネットが毎朝つながらなくなるミステリー / Pixabay
今日も世界のどこかでミステリーが起きている。それは誰のところにやってくるのかわからないが、その原因は意外なものであったりする。
イギリス、ウェールズにある小さな村で、1年半ほど前から朝になるとなぜかインターネットに接続できなくなるという怪現象が発生していた。
ついに明らかになったその犯人は、なんと1台の古いテレビだったそうだ。
・毎朝7時に村のインターネットがダウン
事件の舞台となった400人が暮らすアバホーサン村では、毎朝7時になるときまってDSL方式のネット接続に不具合が生じていた。
この症状は1年半も続いており、もちろん不具合に対処するためにカスタマーサービスも呼ばれていたが、一向に原因は特定されず。村人の不満は募るばかりだった。
通信事業者オープンリーチ社から依頼を受けた技術者マイケル・ジョーンズ氏はこれに粘り強く対応した。
コロナ禍によるロックダウンの最中、何か月もかけて原因の特定を試み、村やその周辺のケーブルを交換するという大規模な工事すら行った。
それでも状況が改善することはなかった――。
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・犯人は古いテレビ!村全体に大きな電気的干渉を与えていた
そこで最後の手段として、何らかの電磁気的な干渉がないかどうか確かめるために、スペクトル分析器で調査が行われることになった。
それは家電製品から放出される電気的干渉によってブロードバンド接続に不具合が生じる、「単一高レベル・インパルスノイズ(SHINE)」と呼ばれる現象だ。