新型コロナウイルスが猛威をふるった２０２０年。経済への影響も大きく、さまざまな業界がダメージを受けている。

　そんな中、音楽業界で、凄まじい活躍を見せているミュージシャンがいる。

「音楽業界も、ライブができないなど、コロナの影響は非常に大きい。仕事がなくて、厳しい思いをしているミュージシャンの話も聞きますが、米津玄師（２９）だけはわけが違うんです」（音楽誌ライター）

　米津は、２０１２年にインディーズでアルバムをリリースし、２０１３年にメジャーデビューをはたした。２０１４年に発表した『アイネクライネ』や２０１７年に「ＤＡＯＫＯ×米津玄師」名義でリリースした『打上花火』、２０１９年の日本レコード大賞を獲得したＦｏｏｒｉｎの『パプリカ』など、話題曲に次々と携わり知名度が上昇。２０１８年の『ＮＨＫ紅白歌合戦』には『Ｌｅｍｏｎ』で初出場した。

「米津は年々人気を上げてきて、２０２０年は今まで一番のフィーバーぶりかもしれません。コロナの影響もなんのその、ですよ」（前同）

■ニューアルバムは驚異的な売上枚数。記録も誕生！

　米津は６月から放送されたドラマ『ＭＩＵ４０４』（ＴＢＳ系）の主題歌『感電』を担当し、７月６日にデジタルシングルでリリース。同月１５日発表のオリコン週間デジタルシングル（単曲）ランキングで、１５万３４９０ＤＬを記録して１位に輝いた。

　勢いそのままに、こちらもヒットした『Ｆｌａｍｉｎｇｏ』『馬と鹿』『ＴＥＥＮＡＧＥ ＲＩＯＴ』などを収録したアルバム『ＳＴＲＡＹ ＳＨＥＥＰ』を８月５日にリリースした。

「『ＳＴＲＡＹ ＳＨＥＥＰ』は、８月１１日発表のオリコン週間アルバムランキングで初登場１位になりました。驚くべきはその売上枚数。ＣＤ不毛の時代と言われる中、初週で約８８万枚という驚異的な数字です。９月２日には、オリコンの合算アルバムの累積ポイントが、ＣＤが１３４．４万ポイント、デジタルアルバムが１６．５万ポイント、ストリーミングでも８．９万ポイントになり、ソロアーティスト作品初の合算アルバム１５０万セールスを達成しました」（前出の音楽誌ライター）

■ＹｏｕＴｕｂｅ、提供曲も絶好調！

　アルバムで驚異的なセールスを残した米津は、ＹｏｕＴｕｂｅでも他の追随を許さない。

「米津のチャンネルは７月６日に登録者数が５００万人を突破しました。これは日本人のアーティストではトップの数字で、９月３０日時点で５５０万人まで増加し、チャンネル動画総再生数も３０億回にのぼり、いずれも圧倒的です」（ＷＥＢ編集者）

　米津は、Ｆｏｏｒｉｎの『パプリカ』をはじめ、菅田将暉（２７）の『まちがいさがし』など他者への楽曲提供も行っている。

「７月２９日に米津が作詞作曲、編曲を担当した嵐のシングル『カイト』が発売。アルバム同様、このシングルも売上を伸ばし続け、嵐にとって初めてのミリオンを達成しました」（前出の音楽誌ライター）

　さらに米津はカラオケでも人気を集めている。

「米津は２０１８年、２０１９年と２年連続で『ＪＯＹＳＯＵＮＤカラオケ年間ランキング』のアーティストランキングで１位になっています。今年は過去２年より注目されていますし、３年連続１位は安泰かもしれませんね」（前同）

■あまりの活躍ぶりに「１００億円」説まで浮上

　ありとあらゆる場所で圧倒的な活躍ぶりを見えている米津だけに、信じられないような噂まで流れている。

「一部の音楽関係者からは、“米津だけ異次元のすごさ。年収は１００億円くらいあるんじゃないか”なんて声まで上がっていますよ」（前出の音楽誌ライター）

　１００億円とは、まさしく異次元の数字だが……。

「米津の収入については、２０１９年で１０億円に達しているとささやかれていました。今年は『ＳＴＲＡＹ ＳＨＥＥＰ』だけで考えてもおそらく、ＣＤで約１億６０００万円、ダウンロードで約２５００万円、ストリーミングは配信されているプラットホームにもよりますが平均的なところで約５０００万円ほどになっているのではないでしょうか。

　このアルバムだけでも最低で２億３０００万円以上の印税があうでしょうし、ここに提供曲やこれまでのカラオケの印税も入れば、収入はもっとあるでしょう。たしかに年収は１０億円に達していてもおかしくないですし、さすがに噂の１００億円には遠く届かないにしても、圧倒的な稼ぎっぷりではないでしょうか」（前同）

　想像を絶する稼ぎぶり。コロナ禍の音楽業界で、米津無双は続く!?