北大路欣也、吉永小百合、黒柳徹子…75歳過ぎても現役バリバリ!「元気の秘密」
「後期高齢者」になっても、第一線で活躍する芸能人は数多い。そんな彼らの若さの秘訣を徹底リサーチ!
7年ぶりに続編が制作された超人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)で、作品に重厚感を与える存在感を発揮しているのが、「東京中央銀行」頭取役の北大路欣也(77)だ。「この7年間で、菅原文太さん、松方弘樹さん、梅宮辰夫さん、渡瀬恒彦さん、加藤武さん、宍戸錠さんら『仁義なき戦い』シリーズの出演俳優たちが次々と旅立っていった。これを考えると、欣也さんの元気さは驚異的です」(映画関係者)
なんと『半沢直樹』だけではなく、同時期の連ドラ『刑事七人』(テレビ朝日系)にも掛け持ち出演。また、今年公開のヒット映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』にも顔を出し、お父さん(犬)の声を担当するソフトバンクのCMも継続と、八面六臂の大活躍なのだ。
なぜ、77歳にして、ここまで精力的に働けるのか?「若い頃、高倉健さんに誘われて、当時としては珍しかったスポーツジムでトレーニングをしていた欣也さんは、今も運動を欠かさないとか」(前同)
そうした肉体の鍛錬ももちろんだが、コンディション維持の最大の秘密は、その住環境にあるという。「子どもがいない欣也さんは5年ほど前から、奥さんと2人で老人ホームで生活しているんです」(同)
現役スターが老人ホームというのは意外だが……。「といっても、そこは都内一等地にあり、初期費用ウン千万円、プール、大浴場、バーラウンジなどもある超リッチ施設。“医療や介護のサポートつきの高級ホテル”といった趣です。食事は一流シェフが栄養バランスを考えたメニューが提供されるとか」(女性誌記者)
もちろん、プライベート空間は広く、他の入居者から余計な干渉もされないのだろう。いわば、老後をストレスフリーに暮らすための選択なのだ。「欣也さんは昔、父親の市川右太衛門さんを老人ホームに入れたため、親の面倒を見ることを放棄したような印象を持たれました。ですが、特に高級老人ホームというのは、自宅にいるよりもむしろ快適で、安全、安心なのかもしれない。だからこそ、自身もその道を選んだんでしょう」(前同)
■“永遠の清純派”は水泳で
現在の芸能界を見ると、北大路だけでなく、後期高齢者といわれる75歳以上になっても、バリバリ現役で活躍するスターが少なくない。今週は、そんな老い知らずの芸能人たちの健康の秘密に迫ってみよう。
老人ホームには入っていないが、医療と密接であることで健康を維持しているのが、今年も新作ドラマ『再雇用警察官』(テレビ東京系)に主演した高橋英樹(76)だ。「病院や検査が好きで、頻繁に健康状態をチェックしてもらっています。検査の結果で改善すべき点が見えてくるので、運動にしても食事にしても、対処がしやすいという考え方のようです」(芸能記者)
世の中には医者嫌いの人がいて、そのことが原因で命を縮めてしまうということは、よくある。マメに病院に行けば、悪いところも発見されやすいのだ。
“永遠の清純派”吉永小百合(75)も、今や後期高齢者。だが、今もトップ女優であり続け、2021年には新作主演映画『いのちの停車場』が公開予定だ。「70代の女優の主演作がコンスタントに公開されるというのは奇跡。これも、小百合さんが、少女時代と変わらない清楚な美しさと健康を保っているからでしょう」(配給会社スタッフ)
彼女の美と健康の秘密は、運動と食事にある。「ジムに週2回ほど通い、旬の野菜をたっぷり食べると言います。それも無理のない範囲で、楽しみながら続けることが大事だと考えているようです」(前同)
特に水泳を好んでいる。「常に水着を持ち歩き、泳ぐ環境があれば、どこでも泳ぐようですね。たとえば、映画のロケで地方に長期滞在中は、その土地の市民プールで泳ぐこともあると聞きます」(同)
つまり、近所のプールで泳いでいたら、偶然、水着姿の吉永小百合に遭遇……という、サユリストが大興奮の事態もありえるのだ。
■85歳で南米最高峰のアコンカグアに挑戦
中尾彬(78)は、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)のレギュラーコメンテーターとして、豪快に世相を斬りまくっている。だが、そんな中尾も07年に「横紋筋融解症」と診断され、肺炎を併発した。「食通の中尾さんは、以前は肥満体と言っていい体型でしたが、この大病を経て、食生活を改善した。塩分を控え、野菜をよく食べるようになったとか。おかげで体重も減り、健康を取り戻した。同時に酒とタバコをやめたのも大きかったといいます」(芸能プロ関係者)
この復活劇は、妻である池波志乃の“内助の功”が大きかったようだ。「池波さんは、中尾さんの“操縦”を誰よりも心得ている。食事制限も適度に緩急をつけて、うまくやっているようです」(前同)
70、75、80歳と高齢者になってから3度エベレストに登頂し、85歳で南米最高峰のアコンカグアに挑戦した冒険家・プロスキーヤーの三浦雄一郎(87)。日々、さぞ厳しいトレーニングをしているかと思いきや、同氏を長年取材してきたフリーライターの溝呂木大祐氏は、そうではないと語る。「朝はゆっくり起き、運動は昼からマイペース……というのが三浦流。それで世界最高峰に登っているのですから、説得力があります」
では、どんな運動をしているのだろうか。「60代の頃、体重が増えて膝が悪かった三浦さんが、若さを取り戻した秘訣は、足やリュックに重りを装着してのウォーキング。負荷をかけることで下半身を強化し、減量にも成功。その一歩一歩の先に、エベレストがあったんです」(前同)
また、食生活では我慢しすぎないのが、三浦流。「肉もガッツリ食べる。ただ同時に納豆、ヨーグルト、チーズ、キムチなど発酵食品を積極的に取り入れる。発酵食品は腸内環境を整え、免疫力アップにつながるといいますからね」(同)
■水中ウォークはいいことだらけ
昨年、小誌で、その三浦と“くたばりぞこない対談”と称し、熱く語り合ったのが毒蝮三太夫(84)だ。今も『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』(TBSラジオ)で各地の商店街から中継を行うなど、元気いっぱい。対談の中で毒蝮は、健康のために、水中ウォークをやっていると語っている。「あれはケガをしないし、全身運動だし、いいことだらけ。週に3回ぐらい、2年ぐらい続けたらずいぶん筋肉がついてきましたよ」
それだけではない。「他にエアロバイクを30分くらい。それに、家で器具を使って腹筋を60回、ナナメ腕立て伏せというのを100回かな」
なかなかの運動量だが、その代わり、食についてはあまり制限しすぎず、時にはステーキや焼き肉なども食べるという。「80まで生きて、おいしいものを食べられないのはつまんないと思うんだよね」
そして、よくしゃべり、よく笑うことが、元気の源になっているというのだ。
放送45年目を迎えた超長寿番組『徹子の部屋』(テレ朝)に出演し続けている黒柳徹子(87)も、しっかり食べる派だ。「糖質制限などをせず、ご飯をしっかり食べる。また、朝から、さまざまな食材を用いた食事をたっぷりとる。結果的に栄養バランスがいい食生活になっているんでしょう」(放送作家)
また、黒柳には日課としている運動がある。『徹子の部屋』にジャイアント馬場が出演した際、“毎日スクワットをやれば100歳まで舞台に立てる”と言われ、やり方を教わり、以後は毎晩、50回ずつやっているのは有名」(前同)
■“喫煙健康法”を実践
昔から、「酒は百薬の長」とされるのに対し、タバコは「百害あって一利なし」などといわれ、嫌われる傾向がある。では、世間でも、どんどん肩身が狭くなっている喫煙者は、はたして長寿と無縁なのだろうか? 昨年末の映画『男はつらいよ お帰り寅さん』で、当たり役であるリリーを演じた浅丘ルリ子(80)は身をもって否定する。「リリーなど、タバコを吸う役が似合う浅丘さんは、実生活では今も愛煙家。自然体で生きることが何よりの健康法だと公言しているんです」(映画ライター)
また、同じ日活女優の吉永小百合と同様、スレンダーボディを維持している。「彼女はむしろ痩せやすい体質なので、理想の体重をキープするために、好き嫌いせず、たくさん食べているようです」(前同)
そんな浅丘以上に“喫煙健康法”を実践しているのが、その浅丘も出演したドラマ『やすらぎの刻〜道』(テレ朝)を手がけた脚本家の倉本聰(85)である。自然豊かな北海道・富良野に住む倉本の健康術は、喫煙を楽しみ、ストレスをためないことだという。「倉本先生は今も一日に80本は吸う。“タバコをやめて人間が長生きするほうが地球環境によくない”と主張されていますが、ご自身は長生きしているんだから、言行不一致ですね(笑)」(テレビ局関係者)
また、酒も好み、ウイスキー「ジャック・ダニエル」をこよなく愛するという。倉本にとって、グラスを傾け、紫煙をくゆらせる時間こそが、何よりの“やすらぎの刻”なのだろう。
各界の有名人たちの元気の秘密。ぜひ参考にしてもらいたい。