サンマ&アジ不漁も乗り越える!「イワシで健康」絶品レシピ

日刊大衆

写真はイメージです
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 見た目は小さくてもおいしくて安い栄養満点の大衆魚――。日本の食卓から消えた秋味の王様に取って代わる日到来!

 秋の味覚の代表選手であるサンマが昨年に引き続き、今年も大不漁だという。スーパーの鮮魚コーナーのスタッフがため息を漏らす。「平年なら、1尾100円で特売するようなサイズが、350円前後で店頭に並べざるをえない状況です」

 しかも、大衆魚の王様といわれるアジも40年ぶりの大不漁で、高騰が続いている。弱り目にたたり目とはこのことだ。この食欲の秋に、我々が食べる魚は残されているのか。「豊漁が続いているイワシは、いかがでしょうか。味のほうは、サンマより脂のうま味がサッパリしているのが特徴。栄養分もタンパク質、ビタミン、ミネラルがサンマ以上に豊富で、血液をサラサラにして動脈硬化や認知症を予防する不飽和脂肪酸、いわゆるフィッシュオイルも、しっかりとれます」(グルメ誌ライター)

 しかし、いざ食べるとなると、料理方法やバリエーションが思いつかない。「そんなに難しく考えなくても大丈夫です。たとえば、イワシ1尾をたたいて、小ねぎ、しょうゆ、ショウガチューブをちょっと混ぜてお皿に盛り、山椒の粉をかけたら、『イワシのなめろう』のできあがりです」

 こう話すのは、管理栄養士のShocuicuco氏だ。これは簡単! 晩酌にピッタリのおつまみになりそうだ。お酒のアテなら、ピリッとうま辛の『イワシの韓国風おろし煮』もオススメ。「ポイントは大根です。体の免疫力を上げるのにとても大切な胃腸の働きを整える、消化酵素ジアスターゼが豊富です。さらに体内のサビを取るビタミントリオ、ビタミンA、C、Eが豊富で、イワシの栄養との相乗効果が期待できます」(前同)

 ビタミンA、C、Eは、その文字からビタミン界の“エース”と呼ばれるほど、高い効能で知られている。「大根はおろしではなく、厚さ1センチ程度のいちょう切りに。米のとぎ汁で下ゆでしてから、煮汁に入れて一緒に煮て、アサツキをかけて召し上がるのもいいでしょう」(同)

 また、イワシに含まれるアミノ酸は、疲労回復や、下半身を含めた体全体の持久力アップに効果大だ。

■黒酢マリネも料理のレパートリー

 イワシと同じくアミノ酸が豊富な黒酢を使った、『イワシの黒酢マリネ』も、ぜひ料理のレパートリーに加えておきたい。「黒酢がなければ、普通のお酢でも、もちろん大丈夫。マリネのつけ汁は、他の魚をつけてもいいし、お野菜をつけてもおいしく食べられます。慣れてきたら、ワインビネガーやバルサミコ酢、レモン汁など、酸味の種類を変えてみると、風味のバリエーションが広がります」(同)

 イワシを開くのが、少しおっくうに感じるが、「開いた状態で売っていなくても、最近は、頼めば三枚におろしたり、開いてくれるスーパーも増えています。また、今はユーチューブにも分かりやすいハウツー動画がたくさんありますからね。魚のさばき方を覚えて、料理を趣味にする中高年男性も多いと聞きます。家族にも喜ばれるでしょうし、オススメです」(同)

 ごはんものなら、『イワシのかば焼き丼』だろう。「イワシと山芋の相性がバッチリです。山芋のねばねば成分のムチンは、タンパク質を無駄なく活用し、疲労回復、スタミナアップにも効果大でいいことだらけ。さらに、タンパク質と食物繊維、ビタミンB群やビタミンE、さらにミネラルが豊富に含まれ、不飽和脂肪酸を多く含む良質な脂質も補える、白すりごまをたっぷりかけて食べるのもいいと思います」(同)

■缶詰を使ったレシピも

 もっと簡単に、イワシの缶詰を使った『ナスのイワシソースオニオン炒め』のレシピもある。「使うのは、イワシのかば焼き缶。缶詰とタマネギを煮詰めたソースは、何にでも合うので、覚えておくとレパートリーが一気に増えます。タマネギのアリシンが疲労回復、血液サラサラ効果をさらにアップさせてくれるので、中高年にオススメの一品です」(同)

 血液がサラサラになると、全身の血流が良くなり、当然、下半身への効果も期待できるという。「ピーマンの代わりに、硫化アリル、亜鉛、ビタミンEを含む、“ニラ”を入れてもおいしいですよ」(同)

 最後に、少し凝った料理にもチャレンジしたいという人は、『オイルサーディンと野菜の豆乳キッシュ』に挑んでみてはどうか。「キッシュは卵をふんだんに使った料理ですが、“生命力のカプセル”といわれるだけあって、卵には亜鉛、セレン、若返り効果のビタミンE、精力増強や肝臓強化のメチオニンなど、男性に必要な栄養素が盛りだくさん。大豆のイソフラボンは前立腺肥大を改善し、男性機能の強化に役立つともいわれています」(同)というから、この料理は、存在そのものが精力剤といってもよさそうだ。「出来合いのイワシフライと、ソースでしんなりさせた千切りキャベツを、マヨネーズを塗ったコッペパンに挟んで食べる『イワシフライサンド』も、簡単でオススメです」(同)

 サンマやアジの不在も忘れてしまいそうなイワシ料理の数々。この秋はイワシを食べて元気に過ごそう!

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