秋の改編期を迎え、安藤優子（６１）がＭＣを務める『直撃ＬＩＶＥ　グッディ！』が終了。坂上忍（５３）の『バイキング』が放送枠を１時間拡大し、『バイキングＭＯＲＥ』としてスタートした。

　それにともない、これまで『バイキング』で進行役を務めてきたフジテレビの榎並大二郎アナウンサー（３４）は、加藤綾子（３５）がＭＣを務める夕方の報道番組『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　イット！』（すべてフジテレビ系）に移籍した。

　フジテレビＯＧの加藤をＭＣに迎え、２０１９年４月よりスタートした夕方の報道番組『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　ｉｔ！』は、９月２８日から番組名を『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　イット！』と変えてスタート。

　しかし、同時間帯視聴率トップの『ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ.』（日本テレビ系）をはじめ、２位争いをしている『スーパーＪチャンネル』（テレビ朝日系）と『Ｎスタ』（ＴＢＳ系）からも差をつけられ、番組開始以来、視聴率は伸び悩んでいた。

「そこで投入されたのが榎並アナです。加藤と榎並アナは２００８年にフジテレビに入社した“同期組”。加藤がフジテレビを退社してフリーになって以降も、公私にわたって親交があります。

　フジテレビ上層部も、２人のコンビネーションの良さと若さあふれる勢いで、楽しい雰囲気の番組作りを目指してほしいと、榎並アナ投入に踏み切ったといわれています」（制作会社関係者）

■半年で結果を出さないと…

　ところが――。

「まだ早いかもしれませんが、リニューアル後も視聴率は改善はしていません。リニューアル前は世帯視聴率で５％はあったところ、榎並アナ加入後はその５％を切ることもあるほど。現在は４％後半～５％台を行ったり来たりしているような状況が続いていると。少なくとも、視聴率が上昇した、と言える状態ではないといいます」（前出の制作会社関係者）

　元気溌剌キャラの榎並アナだが、番組制作にはそれほど積極的に意見を言うタイプではないという。

「『ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ.』（日本テレビ系）の藤井貴彦アナ（４８）のように鋭いコメントするタイプでもないですしね。一方の加藤さんも、『めざましテレビ』でＭＣを務めていた際にも、番組のメインはあくまでも三宅正治アナ（５７）で、二番手に加藤さんというスタイル。『ホンマでっか!?ＴＶ』でも、メインは明石家さんまさん（６５）で、“ベテラン＆美人アナ”という構図がハマっていた。

　加藤さんが同期の榎並アナと並んでも、まだ視聴者はしっくりきていないのではないでしょうか。また、榎並アナはこれまで『バイキング』でも『直撃！シンソウ坂上』でも、ＭＣの坂上さんにイジられるキャラで、バラエティ色が強いアナウンサーでした。加藤さんも『ホンマでっか!?ＴＶ』のイメージも強い。そのため、加藤さんと榎並アナでは“軽い”と思われてしまっているのでは、という声がフジ内でもあります。

　ただ、『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　イット！』はこの半年で結果を出さないと、来春の改編を乗り切れないともっぱらで、今回のリニューアルが最後のチャンスともささやかれています。絶好のリスタートがきれたとは言えないでしょうね」（前同）

■カトパンの“後任候補”は…

　そんな中、フジ局内では早くも加藤の“後任候補”の名前が語られているという。

「三田友梨佳アナ（３３）が有力候補だという話ですね。現在は夜の報道番組『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　α』でＭＣをつとめていますが、『グッディ』に出演していたときから、独自の考えを持ち、しっかりと発言できると評価が上がっていました。『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　α』に起用されてからも、その評価はうなぎ上り。『Ｍｒ.サンデー』で共演する宮根誠司さん（５７）も、“フジのエースは三田アナ”と評価しているといいます。

　今年１月には結婚し、また午後帯のワイドナショー『グッディ』で活躍していたことからも、夕方の時間帯のメイン視聴者である主婦層との親和性も高い。加えて、彼女の最大の“利点”は、フジテレビ局員なのでギャラがかからないということですね」（前出の制作会社関係者）

　現在、コロナ不況でテレビ局は大ダメージを受けている。

「フジテレビも当然そうで、各番組、大幅な制作費削減が求められています。決して、加藤さんが悪いわけではないのですが、コスパで比べたときには三田アナに分があるんです。

　加藤さんは番組の会議でも、“このネタを取り上げましょう”といったように積極的に意見し、なんとか番組を面白いものに、視聴者に届くものにしようと日々、必死で取り組んでいるといいます。今後、視聴率が改善せず、『Ｌｉｖｅ　Ｎｅｗｓ　イット！』が終了するということになれば、報道番組のキャスターという道は閉ざされてしまう可能性もありますからね。加藤さんと榎並アナの同期２人で、なんとか番組を軌道に乗せてほしいですね」（前同）

　カトパンと榎並アナの大逆襲に期待したい！