笠井信輔 フリー転身のタイミングでガンになったのは意味がある

アサ芸プラス

笠井信輔 フリー転身のタイミングでガンになったのは意味がある

テリー 最高の奥さんじゃないですか、優しくて。

笠井 ありがとうございます。でも反面、厳しいところもありまして。例えば、妻の職場に何度も電話して、「今、こんな状況なんだけど」って伝えたら、あとから「こっちは仕事中なんだから、職場にいちいち電話してこないで!」とビシッと言われたり。

テリー それは、しょうがないですよ。

笠井 だけど、「こっちは病人なんだから」とか思うじゃないですか。

テリー まぁ、その気持ちもわかります。

笠井 でも、そういうところは一切許さない人で。「病人だからって他人への気遣いを忘れる人にならないで」みたいなことは、何回か言われましたね。

テリー すてきな奥さんだなぁ。完全に負けてますね。

笠井 いや、勝ち負けで言ったら、妻との間に白星なんてありませんよ。最初につきあう時、彼女は他の男性とつきあってたので、僕は略奪愛だったんですけど、白星はその時だけで。あとはずーっと黒星です。

テリー アハハハ。まぁ、そのほうが家庭円満で平和ですけどね。もう退院して半年ですけど、体調はまったく問題ないんですか。

笠井 はい、もう体力的にも全然問題ないし、バッチリです。コロナがなければ、まったく他の人と変わりなく仕事をしている状況で。フリーになった時にたくさんお仕事をいただいていたので、今は早くその状況に戻したいなと思ってます。

テリー きっと仕事の内容も変わりますよね。

笠井 そうですね。やっぱりフリーになったタイミングでがんになったことは、何か意味があるんだと思ってますから。

テリー ねぇ。

笠井 この10年間は東日本大震災の取材に力を注いできてまして、毎年、被災地の取材ですとか、東北の皆さんとの交流を続けてきたんですけれども、「今度はがんで困ったり、苦しんでいる方々のためにも頑張らなきゃいけないんだよ」という、これもひとつの啓示かなとは思ってます。

テリー なるほど。

笠井 それで今、「オンコロ」というがんの情報サイトで、がん患者の素朴な疑問を専門家にぶつける動画サイトを始めました。それともうひとつ、「キャンサーネットジャパン」というがんの情報発信のNPO法人が、血液がんフォーラムというのを毎年やっていまして、今年はこういう状況ですからオンラインで、全国から参加者を求めて、2日間にわたってさまざまな講座をやりました。僕も2コマ持たせていただきまして、自分の経験談を含めて、がんとの向き合い方みたいな話をさせていただきました。先ほども言いましたけど、血液がんって基本的に希少で、なかなか情報がないんです。ですから血液のがんに限らず、がんというものを広く知ってもらう活動は続けていきたいですね。

テリー 来年3月で「とくダネ!」が終わるじゃないですか。僕、小倉さんのあとは笠井さんだと思ってるんですけど、どうなってるんですか。

笠井 いやいや、ありがとうございます。ほんとに終わるのかは聞いてないですが、世の中そんな簡単にはいかないんじゃないですか。

テリー えぇ、そうなの?だって、もうオファー来てるでしょ。

笠井 来てませんよ(笑)。でも、世の中何が起きるかわからない、を体感しているので、何か起きるかも。とにかく、今は目の前の仕事を一生懸命していきたいと思っているんです。

◆テリーからひと言

 朝の番組ではずっと裏番組の人で、ゆっくり話したのは初めてだったけど、バイタリティあふれる熱い男なんだね。これからも奥様には全敗でいてください。

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