柴咲コウ『35歳の少女』怖すぎ傑作のキーマンは坂口健太郎か
柴咲コウ(39)が5年ぶりに遊川和彦氏(64)とタッグを組む! ドラマ『35歳の少女』(日本テレビ系)が10月10日から放送開始する。柴咲は1995年に不慮の事故に遭ったまま意識をなくし、25年ぶりに目覚める今村望美を演じる。
ちなみに、主人公の今村望美が事故に遭う1995年といえば、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件(一連のオウム真理教事件)など、暗いニュースが多発。社会不安が広がった、特別な年だった。
そして、再び大きな危機に直面した今年2020年。ここからの「失われた時間と再生」を、11年の『家政婦のミタ』19年の『同期のサクラ』制作チームが集結し、どう視聴者に突きつけてくるのか、楽しみでもあり、怖くもある。『同期のサクラ』で、サクラの姿を通していやというほど見せつけられた「夢を思う難しさ、周囲から浮く感覚」をまた疑似体験させられるのかも……。
しかも今回の主演を演じる柴咲は、立っているだけでサスペンスというか「謎めいている」のもう1つ上を行く、裏のウラを想像させる存在感がある。カホコやサクラからは、「現代に生きにくい性質を持っている女性が、必死で生きる希望」が感じられた。だが、今度は誰もが感じながら、どうにもならないと諦め忘れた「歪み」を掘り返すような恐怖感と痛みが伴うことを、覚悟して見なければならない気がする。
■ホッとできるのは坂口健太郎だけ?
なぜそこまでビビるのか。予告の破壊力がすさまじかったからである。ほぼすっぴん、35歳感を露骨に出した(それでも美しいのは美しいのだが)柴咲が、幼い表情で家族を見つめる。心の声は子ども(鎌田英怜奈)の声のまま。他の家族は25年の経過で典型的な冷め方をしていて、柴咲は訳が分からず「うぎゃああ!」と幼児泣きをする……。彼女がうまいだけに猛烈に怖い!
柴咲コウだけではない。鈴木保奈美(54)、橋本愛(24)そして富田靖子(51)と、今作ではエキセントリックな女優陣がズラリ。彼女たちが「時間が生む歪み」をどう見せてくれるのか。ここに、今回遊川作品初参戦の坂口健太郎(29)がどう絡むのか。
イノセントな魅力を活かし、癒しの存在になってくれることを望むが、大平太プロデューサーのコメントを読むと「これまでの坂口さんのイメージを壊す『悪キャラ』」なのだそう。ううむ、やはりある程度心の準備をして見ようと思う。(田中稲)