「印象派」巨匠・モネはダメ男だった 妻の目を通して描く波乱の半生 (2/2ページ)
■2人を取り巻く多彩な画家たち
2人の周りには、ときに共に暮らしキャンバスを並べた、親友であり盟友ピエール=オーギュスト・ルノワール、大恩人と言うべきフレデリック・バジール、尊敬する先輩であったマネやクールベ、印象派の仲間であるピサロやシスレーなど、日本でも人気の高い多くの画家たちが登場する。
普段、別々の絵画展やカタログなどで目にするこれらの巨匠たちは、ときに共に暮らし、精神的にも経済的にも助け合い、芸術論をぶつけ合った仲間同士だった。その息遣いが感じられることも、本書の魅力だろう。
■今なら「ダメ男」? カミーユ・モネの胸中は…理想と信念のために、家族を経済的に困窮させる。しかし、欲しいものは買わずにいられない。いざというとき、そばにいない。
現代ならば、クロード・モネは「ダメ男」と呼ばれたかもしれない。カミーユはなぜ、そんな男に寄り添い続けたのか。その謎を、“おうち時間”が増えた今、じっくり解いてみてはいかがだろう。
19世紀後半のフランスの街角に迷い込んだように、2人の世界に没入できるはずだ。
(新刊JP編集部)