「２０２１年の１月２日は、フジテレビとＴＢＳを舞台にとんでもない視聴率争いが巻き起こりそうなんです」

　そう話すのは、ドラマ制作会社関係者。

　元ＳＭＡＰの木村拓哉（４７）主演で今年１月４、５日に放送されたフジテレビ開局６０周年特別企画・新春スペシャルドラマ『教場』。その続編が来年１月に『教場２』（仮）として放送される。

　同ドラマで、木村は警察学校の“最恐”教官・風間公親役を演じている。これまで検事や総理大臣、ボディガードなど、さまざまな職業を演じてきた木村だが、『教場』では生徒たちを恐怖に震え上がらせる冷酷無比な教官を見事に演じ切った。

「脚本は『ずっとあなたが好きだった』（ＴＢＳ系）などで知られる君塚良一氏が担当し、演出は『ひとつ屋根の下』（フジテレビ系）など数々のヒット作を手掛けた中江功氏。

　今年放送の『教場』は、前後編ともに１５％を超える高視聴率を記録し、木村さんが新たな新境地を開拓したと話題になりました。『教場２』はすでに９月からクランクインしており、コロナ禍の中でも撮影は順調なようです」（前同）

■“ドラマのＴＢＳ”は『逃げ恥』ＳＰ版

　２０２１年の新春、フジテレビは木村に賭けるようだが、ＴＢＳも負けてはいない。

　同局では２０２０年、多部未華子（３１）主演の『私の家政夫ナギサさん』や堺雅人（４７）主演の『半沢直樹』など、立て続けにヒットを飛ばし、”ドラマのＴＢＳ”として存在感を示した。そんな、現在絶好調のＴＢＳが、来年の新春に”あのドラマ”で勝負をかけるようだ。

「正月に、新垣結衣（３２）主演の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のスペシャル版が決まっています。エンディングテーマの”恋ダンス”で知られる『逃げ恥』は、２０１６年１０月期に放送され、最終回は平均視聴率２０.８％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録。

『半沢直樹』も続編放送までに７年を要しましたが、『逃げ恥』も実に４年ぶりの復活となります」（前出のドラマ制作会社関係者）

　同作は、新垣演じる森山みくりと星野源（３９）演じる津崎平匡の契約結婚から始まるラブコメディだが、新春放送のスペシャル版では結婚３年目に入ったみくりと平匡を描くという。

　１０月１３日発売の『女性自身』（光文社）によると、すでに１０月１日からクランクイン。神奈川県・横浜にある大手ベビー用品店に、新垣と星野が現れたところをキャッチしている。しかし、放送は急に決まったようで、撮影開始時点では台本がまだ完成していなかったそう。

　そんななか、主役の新垣は出演陣やスタッフへの差し入れとして、首から下げる携帯用空気清浄機をプレゼントしていたという。

■イケイケのＴＢＳが“あえて”ぶつける？

　前出のドラマ制作会社関係者は話す。

「『逃げ恥』のスペシャル版も今から放送が楽しみですが、キムタクの『教場』とガッキーの『逃げ恥』という超ヒットドラマが、本当に対決することになりそうです。まだ両方のドラマとも“放送は正月”というアナウンスだけで、具体的な日にちは発表していないのですが、どうやらまったく”同じ日”にぶつかるようなんです。

　放送日の最有力はともに１月２日とのこと。『教場２』は２夜連続なので、1月２、３日ということでしょう。フジのほうは比較的早いタイミングで『教場２』の放送日を決めていたのですが、ＴＢＳは、ギリギリになって『逃げ恥』ＳＰの放送を同じ日に決定したそうです。放送時間が完全に被るかは分かりませんが、今年の『教場』は２１時からの２時間の放送でした。おそらく、被ってくるでしょうね。

　今年のＴＢＳは『半沢直樹』、『わたナギ』のヒットでイケイケですから、フジテレビの最強コンテンツ“キムタクの教場”を、“ガッキーの逃げ恥”で“潰しにいく”気概でいる、なんて話も聞こえてきています」

　これに焦っているのが、フジテレビだという。

「フジテレビの上層部は、ＴＢＳの『逃げ恥』ＳＰに戦々恐々のようです。というのも、単純に視聴率で負ける可能性があるためで、これは”天下のキムタク”に対して傷をつけることになってしまう。

　それは、フジとして絶対に避けなくてはなりません。そのため、これから番宣を含め、ありとあらゆる手段で”打倒・逃げ恥”を仕掛けてくるでしょうね」（前同）

『教場』ｖｓ『逃げ恥』。ドラマも面白そうだが、その舞台裏も楽しむことができそうだ。