知ってる? 結婚式を午前中に行うのがNGな日
カレンダーや手帳に書かれているのを目にする「大安」「仏滅」などの六曜。
六曜(ろくよう)は日頃は気にしなくても良いものかもしれませんが、冠婚葬祭や何かの節目、行事などの時に意識されるもので、意味を把握しておくことは一般常識として時と場合によっては必要です。
六曜の中で「結婚式は大安の日に行うのが良い」や「葬儀は友引に行わない方が良い」などは聞いたことがあるかもしれませんが、その他の六曜にはどんな意味があるのか、調べる機会もなかなかないのではないでしょうか?
今回は意味を知っている人が少ない「先負」をご紹介します。
■「先負」の読み方や「六曜」の意味とは?
ここではまず「先負」の読み方や、六曜について紹介します。
◇「先負」の読み方は「せんぶ」
「先負」は六曜の一つ。
「先負」の読み方は、地域や人によってせんぷ、せんふ、せんまけ、さきまけと読むこともありどれも間違いではありませんが、一般的な読み方は「せんぶ」です。
◇六曜とは日や時間帯での吉凶を表すもの
六曜とは、この「先負」も含んだ、「先勝(せんしょう・さきがち)」「友引(ともびき)」「仏滅(ぶつめつ)」「大安(たいあん)」「赤口(しゃっこう)」の六種のこと。
六曜は中国から伝わってきた占いが元とされ、当時は現在の曜日のようなものだったという説があります。
それぞれの六曜には、「日」としての吉凶に加え、1日の時間帯の中での吉凶も存在します。
解釈はさまざまではありますが、特に慶事、弔辞、建築に関することなど、六曜が考慮されて日柄を決めることが現代でも多くありますので、一般的な知識として押さえておくことをおすすめします。
先負とはどんな日?
ここでは、先負がどういった日なのか解説していきます。
◇先負は「何事も先に急いではいけない」とされる日
先負とは、「先ずれば即ち負ける」の意味で、「何事も先に急いではいけない」とされる日です。
広辞苑では「この日平静を守って吉、午前は凶、午後は吉。陰陽道で公事または急用を忌むという日」と記してあります。
戦国時代の武将の間で開戦日の吉凶を占うために用いられたとの説もあります。
争い事は避け、平穏が良いとされる日なのです。
◇縁起を担ぐ場合は「午後12時以降」が良し
先負は「負」という漢字が使われているので、勝負事にはあまり好ましくないといわれています。
六曜の一つである「先勝」は「急ぐことは良いこと」「午前中のうちに行うことが良い」という意味ですが、先負は前段でも触れた通り、「急ぐのは良くない」「午前中は良くない、午後以降は良い」とされている日です。
先負の吉な時間は正午からですので、縁起を担ぎたい物事に関しては午後12時以降に行うと良いでしょう。
■先負の日の午前中に行うのは避けるべきこと
先負の日でも、「午前中は良くないが午後(12時以降)なら良し」とされることがあります。
ここでは「午前中に行うのは避けるべき」という行事などを紹介します。
◇入籍・結婚式
入籍の場合、先負の日であっても午後に婚姻届を出せば縁起が悪いということはありません。「大安」よりも役所の窓口が込み合わないというメリットもあります。
また結婚式の場合、お祝い事で縁起が良いとされているのは「大安」「友引」、そして「先勝」の午前中です。
そのため、それらの日は式場が混み合っていることが多く予約が取れないこともあるでしょう。
「先負」でも身内のみの式で親族がこだわらないということであれば気にしなくて良いでしょうが、さまざまな方がいらっしゃる披露宴などは考えもそれぞれなので、「先負」に行う場合は午後からの時間を選ぶとより無難かもしれません。
「先負」は、「仏滅」や「赤口」と比べると、それほどお祝いに向いていない日というわけではありません。
◇神社へのお参り
六曜は神道の教えと関係はないものですので、「先負」に神社へのお参りは行っても問題 ありません。
ただ、合格祈願などは縁起を担ぎたいと考える場合は午後、そして神社のお参りは早い時間が良いとされているため、日が暮れない早めの時間にしましょう。
◇納車
先負の日に特別な買い物をすることなどは問題ありませんが、納車など安全に関わるものであれば、少しでも縁起を担ぐ意味で午後の時間帯に行うのも良いでしょう。
ちなみに「赤口」は、「赤」が血を連想させることから納車日としては避けられています。
◇契約
契約については、今後の仕事やプライベートに大きな影響を与える可能性があるものであれば、できるだけ良い日取りで行いたいものです。
先負の午後であれば問題ないといわれています。
◇宝くじの購入・お財布に関すること
縁起物、勝負事に当たり、運気=金運につなげて考える方も多いことから、お金に関するものを買う日としてはあまり好ましくはないでしょう。
宝くじや新しい財布を買うのであれば、午後にしておくのが良いでしょう。
■先負の日に行っても問題ないこと
続いては、先負の日行っても特に問題がない、気にしなくても良いことを紹介します。
◇弔事
縁起を担ぐ行事ではない法事、葬式、通夜に関しては「先負」は問題ないと言われています。時間帯も特に気にする必要はありません。
ちなみに仏教において「友引」にお葬式をしてはいけないという教義はありませんが、六曜では「友を冥土まで引き付けてしまう」ということになり、友引に葬儀を行うことを避ける習慣が広まりました。
◇内祝いや招待状を送ること
先負の日にお祝い事の招待状や内祝いなどを送るのは特に問題ありません。
ちなみに縁起を担ぐという意味では、幸せのお裾分けにもつながる「友引」が良いといわれ います。
◇引越し・新築に関する行事
「先負」に引越しを行うのは特に問題はありませんが、「慌てて物事をこなしてはいけない」という意味があるので、あらかじめ荷物をまとめて準備を万端にしておくなど、引越し当日にバタバタとならないような余裕が必要です。
ちなみに六曜ではありませんが、選日の一つである「三隣亡」(さんりんぼう)という日が引越しや新築に関わる行事では「大凶」とされています。
迷信だと思うのももちろん人それぞれですが、隣近所や関わる人が気にするのであればその日は避ける方が無難です。
◇お見舞い
お見舞いは特に先負を気にしなくても良いとされていますが、午前は回診や検査が行われていて慌ただしいことも多いです。
昼食が終わり、午後のひと段落した余裕のある時間に行くのがマナーの観点でもおすすめです。
六曜にとらわれすぎなくても大丈夫
六曜はあくまでも社会生活の潤滑油として用いられているものなので、とらわれすぎなくても良いです。
知っておくことがなぜ大事かというと、それは自分が気にならなくても相手にとっては大事なことかもしれないからです。
知らない言葉に興味を持ち、その意味や成り立ちを調べることで、さまざまな考え方に臨機応変に寄り添えるようにしていきましょう。
(三上ナナエ)
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