まるでヨーロッパの宮殿!バルヤン一家が手掛けたイスタンブールのモスク「ドルマバフチェ・ジャーミィ」 (2/3ページ)
そのことからもわかるように、モスクの内部はまるでドルマバフチェ宮殿を思わせるような豪華絢爛な装飾が施されており、非常に華やかな印象を受けます。一目見ただけでも、従来のオスマン帝国時代に造られたモスクとはまったく異なる空間が、そこに広がっていることがわかるでしょう。


とはいえ、メッカの方向を示すミフラーブや、アッラーや預言者ムハンマドの名が描かれた円盤を見てもわかるように、ここは毎日の礼拝の時間に多くの信者が集う現役のモスクなのです。
ベズミャレン・ヴァリデ・スルタンは1853年に亡くなり、残念ながらモスクの完成を見届けることはできませんでした。モスクは、彼女の息子のアブデュルメジト1世の指示の下、同時期に建設が進められていたドルマバフチェ宮殿よりも1年早い1855年に完成、開堂され、現在に至るまでベシクタシュを代表するモスクの一つとして人々に親しまれています。
トルコを訪れたら、イスタンブールの観光名所でもある旧市街のスルタン・アフメト・ジャーミィやスレイマニエ・ジャーミィはもちろん、新市街のボスポラス海峡沿いに建つドルマバフチェ・ジャーミィも併せて見学してみてはいかがでしょうか。きっとオスマン帝国における建築の歴史の流れをその目で見て感じることができるはずです。