三浦春馬さん、奇跡の『キンキーブーツ』動画解禁!いまこそ刻む“6つのステップ”
今年7月に亡くなった三浦春馬さん(享年30)の代表作である16年と19年のミュージカル『キンキーブーツ』の特別映像が、10月27日にYouTubeで配信された。
『キンキーブーツ』で三浦さんは、ドラァグクイーンのローラ役で主演を務めた。三浦さんは筋肉の鎧ともいえる見事な肉体美を披露したほか、美しくもパワフルな歌声で、完璧にミュージカルの主演という大役をこなしていたのである。
「それだけに、DVD化や配信を望む声も多かったですが、元はアメリカ・ブロードウェイの舞台で、しかも原作はアメリカ映画なので、版権の関係上、映像化は困難と言われていた。しかし、ブロードウェイチームの厚意で、15分程度の特別映像を公開できるようになったことが、9月4日に発表されていました」(女性誌記者)
実際に10月27日に公開された動画は、当初の予定より長い20分弱。動画の概要欄には
《クリエイティブスタッフの皆様から寄せられたメッセージを全て収録、さらには2018年の1月に、キンキーブーツの上演されていたニューヨークのAI Hirschfeld劇場にて収録された三浦春馬の未公開映像なども盛り込み、20分強の映像となりました。》
と、つづられていた。
■三浦さんについて語る『キンキー』のスタッフ
動画は、作詞・作曲を担当したトップアーティストのシンディ・ローパー(67)が、英語で《春馬はいつまでも「キンキーブーツ」ファミリーの大切な一員です。彼のご家族 そして彼が愛した方々へ心よりお悔やみ申し上げます。 春馬は皆さんの心の中で生き続けるでしょう》
と語りかけて始まった。
その後18年の1月に、キンキーブーツの上演されていたニューヨークのAI Hirschfeld劇場を訪れた際の未公開映像を挟みながら、スタッフたちが三浦さんについて語る構成となっている。
「舞台演出家及び振付家のジェリー・ミッチェル、編曲家のスティーブン・オレマス、アソシエイトディレクターのD.B.ボンズ、アソシエイトコレオグラファーのラスティ・モーワリーの4人が、今回の動画で三浦さんについて語りました。ちなみに、ミッチェルとラスティは三浦さんの訃報があった7月にも、インスタでそれぞれ追悼の言葉を投稿していました」(専門誌記者)
■「私たち全員が彼について知っている気がした」
今回の動画でも、ステファンは「私たちはとても楽しく仕事をして、彼は一生懸命働きました。彼は毎日素晴らしいリーダーとして、カンパニーを率いてくれました」
ラスティは「彼は休みなく働き、持てる熱意、喜び、精神全てをこの作品に注ぎ込みました」「数週間しか仕事してないのに、私たち全員が生涯を通じて彼(三浦さん)を知っている気がしました」
ボンズは「彼を思うといろいろなことが頭に浮かびますが、まず最初に思うのは彼の“優しさ”です」
と、作品を通じて交流した三浦さんについてのイメージを語っていた。
「全員が一貫して、“三浦さんは誠実でマジメで、情熱のある人だった”という旨のコメントをしています。日本の業界内でも“真面目すぎるくらい真面目”“とにかくストイック”という評価でしたが、ミュージカル業界では世界一ともいえるブロードウェイの関係者にも、やはり三浦さんの誠実さは伝わっていたようですね……」(前出の専門誌記者)
動画でボンズは、「彼との思い出をいつまでも忘れない最善の方法」として、『キンキーブーツ』に登場した6つのステップを実行することだと紹介した。
■キンキーの6つのステップ
その6つのステップとは、以下の通り。
1.真実を追いかけること
2.新しいことを学ぶこと
3.自分を受け入れ、他人を受け入れること
4.愛を輝かせること
5.プライドを掲げること
6.自分が変われば世界が変わる
である。
「皆さんがそんな人生を生きーー。6つのステップを続けることを春馬も願っているでしょう」と締めて、約8分の関係者メッセージのパートは終了。
ブロードウェイチームから許諾された上限である12分のパフォーマンス映像が流れ、最後は三浦さんの多くのオフショットを紹介した後、
「ありがとう春馬 あなたとあなたのローラは、いつまでも私たちの心の中に。
キンキーブーツジャパンより(原文は英語)」
と締めくくられ、動画は幕を閉じる。
『キンキーブーツ』公式ツイッターは、10月27日、《皆さまの心に、三浦春馬さんのローラの輝きがいつまでも残りますように》と、つづっている。
これからも三浦さんは、心の中で生き続けるーー。