「トランプが勝つ」米大統領選を左右する「見えない支持者」とは? (2/2ページ)
そのことはアメリカ国民も感じていて、トランプを支持していたとしても、公の場でそうとは言いにくい。
トランプ氏の選挙集会を見ると、陰謀主義史観のマークを掲げる人はいるし、白人ばかりで人衆差別主義者たちの集団にも見える。掛け声も驚きだ。「Lock him up(オバマを牢屋に入れろ)」と参加者たちは声を合わせて叫ぶ。この人たちと同じに見られたくないと思う人は、トランプに投票するとは答えにくいだろう。(P 61)
人としては尊敬できないが、大統領としては支持する。アメリカにはこうした人々が一定数存在する。トランプ氏の底力は、目に見えないのだ。
そして、共和党保守派の人々にとって、トランプ氏は「スーパーヒーロー」である。この層が、どんなことがあっても離れない、トランプ氏の岩盤支持層になっている。
トランプ氏の政策ごとの支持率を見ると、高くて50%ほど、低くても33%ある。この低い方を「岩盤支持層」と考えると、選挙の趨勢は見えてくる。アメリカ大統領選挙の投票率は60%ほど。その過半数を握れば勝利できるため、有権者の30%強の得票で勝利できる。
もちろん、アメリカ大統領選挙は「大統領選挙人」に投票する間接選挙だという点は考慮すべきだが、日本で報道されているほど劣勢ではないというのは確かだろう。
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トランプ氏が勝ち、二期目に入ったらどんな政策を掲げるのか。バイデン氏が大統領になったら、どのような方向転換がなされるのか。本書では「選挙後のアメリカ」にも触れているが、もちろんそれは日本も無関係ではない。報道では見えてこないアメリカの実情を知るために格好の一冊である。
(新刊JP編集部)