風評被害をバネに逆転!「コロナー社」代表が明かす“接触予防手袋”開発秘話 (2/3ページ)

Asagei Biz

「うちは自動車関係の手袋を作る会社なんですが、実は昨年11月に私が大動脈瘤で倒れ、仕事ができなくなったんです。会社を継続させるかどうか悩んでいたところに、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。で、3月には売り上げが急減。正直、廃業することも考えました。そんな時でしたね、電話による誹謗中傷があったのは。『こんな時にそんなふざけた名前付けやがって』と。でも、うちが社名にコロナと付けたのは45年前のこと。ですから、そう答えました」

 ところが、しばらくすると、今度は電話だけでなく『人の注目を集めて何がおもしろいんだ』『便乗して儲けようと思っているのか』といった心ないメールが届くようになったという。

「病み上がりだし、仕事もうまくいっていない。落ち込みましたね。しかもお客さんから電話がかかってきても『はい、コロナーです』と大きな声で答えられなくなり、領収書をもらう時もお店の人に名刺を差し出し『この宛名でお願いします』と小声で言わなければならなくなって‥‥」

 全てが及び腰になってしまったのだ。だが、捨てる神あれば拾う神あり。ある時、東京の仕事関係者からこんな話が舞い込んだ。

「東京ではコロナの感染が拡大していて、電車の吊り革につかまるのも怖い、と。で、あなたのところで対策グッズを作ってみたらどうだろうか、とアドバイスをいただいたんです」

 そこで菱田社長は原点に立ち戻り、「安心して吊り革につかまることができる手袋」考案に注力する。

「もともと岐阜や(愛知県の)一宮は、繊維の生産地として知られる地域。銅には除菌効果があるので、銅を生地に入れ込んで商品を作れないかと思い、試行錯誤の日々が続きました」(菱田社長)

 そして今年6月、ついにオリジナルの「接触予防手袋Touch」が完成。最初は全く売れなかった。地元紙に取り上げられたことでその後、少しずつ注文が入るようになったが、当然、風評被害の心配もあった。

「メールでお客さんとやり取りする中では『どうして、そんな名前なんですか』と質問してくる方もいます。もともと、この店名は法人化する際に、父の『人を温めるという手袋を作りたい』という思いから名付けたもの。ですから、お客さんにはそう答えています。

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