霜降り明星、EXIT、ハナコ…「お笑い第7世代」入門ガイド
BIG3、そしてダウンタウン世代の天下を脅かす次世代スター芸人が出現しているという。本当なのか?
「最近、テレビで見る芸人の顔ぶれが変わったなぁ」
そう感じている読者諸兄も多いのでは? そう、2018年あたりから“お笑い第七世代”と呼ばれる若手が台頭。現在も、その勢力がさらに拡大中という。お笑い評論家のラリー遠田氏が解説する。
「はっきりした定義はないんですが、平成生まれでキャリア10年未満の、30手前あたりの芸人を指すことが多いようです。18年に漫才日本一を決める『M-1グランプリ』で優勝した『霜降り明星』のボケのせいやさんが、ラジオ番組でなにげなく自分たちを“第七世代”と呼び、これが急速に拡散された結果、その存在がクローズアップされるようになったんです」
そこで本誌は、お笑い第七世代を完全ガイド。まずはコント師から。先ほどの『霜降り明星』と同じ18年に『キングオブコント』でコント日本一に輝いたトリオ『ハナコ』。三者三様の顔芸と3人目がほぼ機能しない芸風で、最近は洗濯洗剤のCMに出演するなど引っぱりだこ。その他にも、ともにコンビの『かが屋』、『ザ・マミィ』などがいる。
「彼らの特徴は、その演技力。とんでもない設定でも“なんとなく、いそうだなぁ”と思わせるのがうまいんです。その演技力でドラマや再現ビデオなどにも出演しています」(バラエティ番組スタッフ)
■漫才師はキャラの強い芸人が!
一方、漫才師はキャラの強い芸人が多い。
「3人組の『四千頭身』は“脱力系”といわれています。それはツッコミの後藤さんが少しけだるそうだから。声を張り上げるツッコミは少なく、センスのあるひと言をつぶやくんです。彼は、そのセンスを武器に、新聞にエッセイのコラムを連載しているほどです。ボケの兼近さんがピンクの髪をしている『EXIT』は、見た目通りチャラい口調の漫才を披露するんですが、ベビーシッターのバイトをしていたなど、見た目と真面目さのギャップが魅力ですね」(お笑い誌記者)
他にも「やればできる」が決めゼリフのポジティブコンビ『ティモンディ』、紫スーツでツッコまないツッコミが特徴のコンビ『ぺこぱ』、超ハイテンションでタメ口ながら嫌な感じがしない『フワちゃん』などが第七世代の芸人だ。
「これまでにも、何度も“お笑いブーム”があったが、結局、タモリ、ビートたけし、明石家さんまの“BIG3”、そしてダウンタウンの天下という状況に大きな変化はありませんでした。でも、今度ばかりはダイナミックに世代交代が起きるのでは、といわれていますよ」(前同)
実際、あの“天才”松本人志も、彼らの実力をしっかり認めている。
「先日、〈お笑い第七世代が“卒・松本人志”できた理由〉というネット記事に対し、松本本人が、“ふーん”と、不快感とも取れる含みのあるツイートをしたんです。この反応に、同記事に写真が使われた霜降りの2人は“最低な記事!!”などと慌てて応えると、松本が“ちなみに霜降り明星は、めちゃくちゃ才能あります!”と絶賛しました。霜降りの2人は大喜びでしたが、お笑い界では、“あんなネット記事に松本さんが反応したということは、それだけ第七世代を強敵として意識しているということでは”と話題になりました」(お笑い関係者)
■お笑い界やテレビ界の常識にとらわれず
他にも彼らの特徴が。「お笑い界やテレビ界の常識にとらわれず、考え方が非常に自由なんです。EXITの兼近さんの“(上の世代の芸人たちに)ドラゴンボールやプロレスのたとえ話をされても、僕ら世代には分からない”という発言が、それを象徴しているように、芸人はこうあるべき、テレビ番組ではこうすべき、といった旧来の考え方やスタイルを打ち壊し、新しいものを創造してくれるのでは、と期待したくなるんです」(ラリー氏)
最後にラリー氏は、そんな第七世代の楽しみ方について、こう解説する。
「まずは第七世代の発案者の霜降り明星を見ていくのがいいでしょう。特に、ツッコミの粗品さんは、生粋のギャンブラーで、ユーチューブではテレビではできないギャンブルの話を熱く語っていて、昭和の芸人らしいところもある。実は、おじさん世代と親和性が高いんです」
先日も、2日間で競艇と競馬で530万円負けたとツイッターで自虐した。
「ギャンブルに対する豪快さは、すでに大物の風格を感じます」(芸能記者)
今後の活躍が期待される“第七世代”。ぜひ注目してみてほしい。