『姉ちゃんの恋人』キンプリ髙橋海人の圧巻「年上女性への告白」術
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ドラマ『姉ちゃんの恋人』(カンテレ・フジテレビ系)も4話になり、更なる魅力が開花しているのがKing&Princeの高橋海人(21)だ。現在3つの恋が進行していて、姉ちゃん・桃子(有村架純/27)と吉岡(林遣都/29)、日南子(小池栄子/40)と高田(藤木直人/48)、和輝(髙橋海人)とみゆき(奈緒/25)の組み合わせなのだが、髙橋演じる和輝の告白に注目したい。
■恋する男・和輝の平和で可愛らしい告白にノックアウト
和輝がみゆきを好きになったきっかけが、中学一年生の頃にコンビニで楽しい時間を過ごしたことだった。一緒におでんを食べて、熱々のがんもをほうばるみゆきに恋をしたという。なんとも些細な出来事なのだが、和輝にとってはしんどい時期を助けてくれた、忘れられない思い出になっていた。そして今、仕事が辛そうなみゆきを今度は自分が助けたい、抱きしめたくなった、好きだと思ったとストレートに気持ちを伝えるのだ。
年上の女性への告白で思い出すのが、ドラマ『ブラック校則』(2019年・日本テレビ系)で高橋が演じた月岡も、年上の女性が好きな役だった。相手は国語教師で、放課後の補修を分かりやすく喜んでいたり、同作品の映画版ではついに告白もしたが、受け入れてもらえないのを半ば分かりつつも好意を伝え続けていたのが印象的だった。告白はあっさり断れてしまうのだが、はにかみながら「俺に好かれて迷惑?」と更に一押しする時の表情が切なさで溢れていて、例えようのない気持ちにさせられた。
そして今回の役も、好きになるのは年上の女性だ。和輝に告白されたみゆきの戸惑いの反応が、女性が年上の場合の恋愛真理に迫っていて、何とも共感してしまった。
「大変、何て言うか、身に余るって言うか、ありがたいお話なんだけど、なんていうのかな、女にはね、そりゃ幸せで最高だけど、受け入れちゃいけない幸せみたいなものがあるのよ」
それもそのはずで、幼馴染で今でも悩みを打ち明けあう親友・桃子の弟、それも7歳年下の大学生でイケメン。これを受け入れるのは相当な覚悟が必要になるだろうし、無理な恋愛をすることもない安心感や気楽さにグラつくだろう。
すんなり受け入れられないみゆきに、和輝は「恋人を前提とした仲良しから始めよう」と提案してくる。「(そうしようよ)ね。ね?」と、ひるむことなく、満面の笑みでグイグイ押してくる。こんな提案「はい」以外あるだろうか……、ないだろうなあ。和輝に幸せになってほしいと思いつつ、髙橋が演じる役が今度こそ報われてほしい。そして、思いが通じたときのデレデレ芝居を是非みせてほしい。
■長男・和輝の包容力が際立つ安達家での存在感
また、和輝が長男として存在感を放っているのが、安達家での振る舞いだ。安達家は家計簿を付けていて、月の締めにそれぞれの進捗を報告することになっている。和輝は大学で提出したレポートの評価を報告、次男は年賀状のアルバイトと国立大学に進学する意向を伝え、三男は新規でサッカーチームに参加したい希望を打ち明けて家族全員の了承を得る、といった具合だ。
和輝が、大学生ながらアルバイトで家計を助けていることや、弟たちを見守りまとめている様子が頼もしい。また、姉ちゃんが恋の報告をした時は、職場恋愛についてやんわり忠告するなど、長男としての立場を全うしていた。それでも演じるのは髙橋だからキツイ印象は一切なくて、穏やかで温かい雰囲気に包まれていたのがとてもよかった。
この温かさは、髙橋が持つ魅力そのものだ。好きな女性も家族も大きな愛で包みこんでいく魅力あふれた一人の男として、これからも視聴者をぐいぐい引き込んでほしい。
(文・青石 爽)
『姉ちゃんの恋人』は、2019年に紫綬褒章を受章した岡田惠和氏によるオリジナル脚本。安達桃子(有村架純)は年の離れた3人の弟たちを立派に育てるため、一生懸命に日々を過ごしている一家の大黒柱。長男・和輝(髙橋海人)は農学部に通う大学生、次男は高校生、三男は中学生、全員明るくて仲の良い家族だ。そんな桃子が職場で出会った吉岡真人(林遣都)に恋をすることで、身近にある幸せを感じたり、家族や人とのつながりの大切さを感じる、ラブ&ホームコメディードラマである。