人間の胃の中を駆け回る寄生虫の姿を超音波で撮影(インド) (1/3ページ)

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人間の胃の中を駆け回る寄生虫の姿を超音波で撮影(インド)
人間の胃の中を駆け回る寄生虫の姿を超音波で撮影(インド)

腹部をかけまわる寄生虫の超音波画像 image by:Chaurasia & Bhoi, NEJM, 2020

 超音波(エコー)検査は超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法だ。出産前の赤ちゃんの姿を確認するのに使用される他、臓器を検査する際にも使用される。

 インドの男性は腹痛、下痢、嘔吐が一日中収まらず、超音波検査を受けることとなったが、胃の中には赤ちゃんではないうごめくものが潜んでいたようだ。
・腹痛の原因は寄生虫!

 『The New England Journal of Medicine』(11月21日付)の報告によると、ニューデリー在住の20歳の男性は、腹部の痛みにくわえ、下痢や嘔吐が1日中収まらず病院に搬送されたという。男性はこれまで健康で持病はなかった。

 血液検査からは白血球が増加しており、男性が何かに感染しているらしいことがうかがえた。またヘモグロビンが増加していたことから、脱水症状から白血病までさまざまな症状が想定された。

 そして行われたのが問題の超音波検査だ。下大静脈の血流を確かめてみるために、エコーをあててみたところ、医師はできれば見たくなかったものを目撃してしまったのだ――お腹の中で「ウネウネと蠢く管状の……構造物」を。

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image by:Chaurasia & Bhoi, NEJM, 2020


 検便の結果、お腹の中で元気な寄生虫がすくすくと育っていたことが明らかになった。
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