「BPO審議」も痛くない!?「バイキング」の“弱者切り捨て報道”に非難殺到 (2/2ページ)

Asagei Biz

誤解を招きかねない一方的な放送内容によって、仕事が打ち切りになるなど実害をこうむっており、A氏は取材スタッフに苦情を伝えたものの、返事はいっさいなく、代理人の弁護士はBPO(放送倫理・番組向上機構)への申し立てを検討しているようです」(テレビ誌ライター)

 責任を一方的に押し付けられる形で社名を全国ネットで流されてはA氏もたまったものではないだろう。低視聴率に「BPO審議入り」と、泣きっ面に蜂といった様相の「バイキング」だが、それでも番組関係者は「まったく痛くないでしょう」としてこう続ける。

「フジの番組では『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』が専門的知識を持つエキスパートが足りずにエキストラで補填していた疑惑が浮上し、BPOで審議入りしていますが、番組自体は放送を続行しています。BPOに打ち切りを要請するなどの権限はありませんからね。また『バイキング』では何度も伊藤アナが番組内で謝罪・訂正を行っていますが、もっとも批判を集めたのが、10月の放送で、解説委員の平井文夫氏が日本学術会議の任命問題について『(メンバーは)年間250万円の年金をもらえる』と語ったもの。まったく根拠のないデマとして大問題となりました。それ以来、平井氏は番組にいっさい出ていません。トカゲのしっぽ切り…ではありませんが、こうした問題発言を行ったコメンテーターは容赦なく切り捨ててきた過去があります。おそらく今回、問題となった手抜き工事の実名報道についても、取材を担当したスタッフに責任を押しつけて逃げ切りをはかるのではないでしょうか。じつはこうした弱者切り捨てとも言える姿勢には局内からも非難の声が殺到しているんです」

 ホンネトークも結構だが、抗議の声にも耳を傾けるべきかもしれない。

(倉田はじめ)

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