メディアの調査や分析を行うニホンモニターは１２月２日、２０２０年１月から１１月までのＣＭの出稿状況をもとにした『２０２０タレントＣＭ起用社数ランキング』を発表した。

　男女別に結果が発表され、女性部門では今田美桜（２３）と広瀬すず（２２）が１４社で１位に輝いた。

　そして男性部門では、１９社に起用された櫻井翔（３８）が１位の栄冠に輝いている。さらに、２位は１７社の相葉雅紀（３７）、３位は１６社で松本潤（３７）、４位が大野智（４０）で１４社、二宮和也（３７）も１３社で５位に入り、トップ５を嵐のメンバーが独占した。

「嵐のメンバーについては、グループとして出演したＣＭもそれぞれ加算されているため、数が増えたのでしょう。特に、嵐と協賛企業による『ＨＥＬＬＯ ＮＥＷ ＤＲＥＡＭ．ＰＲＯＪＥＣＴ』は、嵐の躍進につながった大きな要因ではないでしょうか」（テレビ誌記者）

■『ＨＥＬＬＯ ＮＥＷ ＤＲＥＡＭ．ＰＲＯＪＥＣＴ』が大きい

　ランキングに加算された企業の中で、エバラ食品工業、ジェーシービー、日清オイリオグループ、日立、久光製薬、ライオン、第一三共ヘルスケア、森永製菓と８社が『ＨＥＬＬＯ ＮＥＷ ＤＲＥＡＭ．ＰＲＯＪＥＣＴ』関連のものだ。

「日立は元々グループとして出演していたＣＭでしたが、それ以外は個人で出演していました。そこにプロジェクトがあったため、メンバー揃っての出演に切り替わり、本数増加につながったのでしょう」（前出のテレビ誌記者）

　こうしてみると、５人での出演が上位入りの重要なポイントになっていると思われる。

「日立以外の民間企業でも、ソフトバンク、ガンホー・オンライン・エンタテインメント、日本郵便、アサヒ飲料、日本航空が嵐をグループとして起用しています。来年以降は、嵐揃っての起用はできない。グループとしての活動を休止する来年のランキングは、大きく変化するでしょう」（前同）

■「個人」で見ると大幅減に

　グループとして出演しているＣＭを除くと、

「櫻井が７社、相葉が６社、二宮と松本が４社になります。８社以上起用されるとランキング入りするため、櫻井と相葉は新規に１〜２本増えれば再びランキング入りできる可能性が考えられます。ただ、芸能活動を休止する大野は置いておいて、二宮と松本は個人としての起用する会社が倍にならないとランキング入りしません。現実的に考えると、彼らはＣＭランキング上位どころか、ランキング入りすることすら難しいのではないでしょうか」（前出のテレビ誌記者）

　やはり、あまりにも大きい「嵐」という存在。それは当然、彼らも感じているようで、グループの活動休止後の“不安”を漏らしているメンバーもいるという。

「６月３日付の『週刊女性ＰＲＩＭＥ』で、小栗旬（３７）らとのリモート飲み会で松本が、“俺は来年以降どうすればいいかな”“嵐の看板がなくなったら、何も残らないかもしれない”と、来年以降のソロ活動への不安を漏らしていたと伝えています。

　１２月１日発売の『週刊女性』（主婦と生活社）では、松本が仲の良い小栗らが一皮剥けた状況に焦っている、と伝えていますし、役者業に関する仕事には不安があるようです。そこで松本は、来年は映画やドラマのオファーは辞退し、舞台を中心に活動し、自らを鍛え直すといいますね。仕事面の不安は、やはり収入面の不安にもつながってくるのではないでしょうか。いくら“嵐メンバー”といえども、仕事が続かなければ、収入は見込めないわけですからね」（女性誌記者）

■ジャニーズ初の“年金”が支給される!?

　ワイドショー関係者は言う。

「ＣＭに限らず、一人になって、仕事が減ってしまうことを心配するメンバーは他にいるかもしれません。ただ、これまで莫大な売り上げを生み出してきた嵐だけに、ジャニーズ事務所はその貢献に報いるつもりがあるようです」

　１１月１２日発売の 『週刊文春』（文藝春秋）によると、藤島ジュリー景子社長が、今年からファンクラブの会費の一部をタレントに還元する契約内容を盛り込んだと報じている。

「来年以降、単独で活動するメンバーの収入が不安定になる。それを救済する“年金”のような意味合いで、ファンクラブ収入が彼らの元に入る、ということのようです。ですので、収入面の不安は実際のところはほとんどないものと思われますね。そこは、さすが国民的アイドルグループ、ということでしょうね」（前同）

　嵐の活動休止後、たとえ各メンバーの仕事が一時的に減ったとしても生活は安泰というわけだ。ＣＭランキングは下落してしまうかもしれないが、彼らには安定した生活の中で、ファンを楽しませる、新たな仕事に取り組んでほしい！