ドン小西 最近は「俺って何なんだろう」って思う (2/2ページ)
そこにとどまっていたいと思わないから。
テリー というと?
小西 例えば、僕と同世代の友達には、もう人生を畳みかけている人がいるわけ。毎日同じ仲間と会って、食事なんか4時半ぐらいから始めて、酒飲んで、昔の話をして、「あぁ、今日も楽しかった」って、毎日同じこと繰り返してさ。
テリー 優雅だね。
小西 何度か誘われて行ったけど、「これ、違うなぁ。退屈だなぁ」と。「昔の話ばっかりしててもしょうがないよ」って、ちょっと思ったりするわけね。
テリー わかりますよ。
小西 ただ、そうすると「俺は何を目指してるのかなぁ」って、最近ちょっとわからなくなっちゃったんですよ。「俺は人生をうまく畳めない人間なのかなぁ」とかね。確実に体はむしばまれていくわけで、ボケたりもするしね。
テリー 今、そんな症状あるの?
小西 ありますよ。今、血糖値と尿酸値と中性脂肪と心臓の薬を飲んでるんだけど、「あれ、飲んだっけ?」って忘れちゃったりね。これ、絶対に年ですよね。
テリー そのぐらい誰でもありますけどね。
小西 まぁね。だけど、まだ青春したいし、学びたいし、新しいこともやりたいというのがいっぱいあってさ。新しいファッションにも敏感だし、着たいと思うし。要するにいつまでも往生際が悪いんだよね。
テリー いや、大事なことですよ。さすがだな。今日はそういうドンさんの最近の話が聞きたかったんですよ。
小西 最近ね。ほんとにきれいでスタイルもファッションセンスもよくて、性格もいい19歳の女の子がいてね。いいなぁと思ってる自分がいたりするんですよ。
テリー いいじゃないですか。
小西 でも、一緒に写真を撮ったら横にジジイが写ってて、それ、僕なのね。で、「あっ、これは世間一般では恥ずかしいことなんだ」と。だから最近は「俺って何なんだろう」って思ったりしてますね。