人工皮膚で兵士を透明にする、熱センサーをも欺くカモフラージュ技術が開発される

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人工皮膚で兵士を透明にする、熱センサーをも欺くカモフラージュ技術が開発される
人工皮膚で兵士を透明にする、熱センサーをも欺くカモフラージュ技術が開発される

人工皮膚で兵士を見えなくするカモフラージュ技術 /iStock

 メタマテリアルやソフトデバイス関連技術の進歩は、兵士を透明にしてしまう技術の登場を予感させる。

 イカやタコの擬態能力からヒントを経て新たに開発された人工皮膚を応用すれば、人間の目に見えなくなるだけでなく、熱センサーすら欺いてしまう完全無欠のカモフラージュを開発することが可能になるそうだ。
・イカやタコの擬態能力がヒント。熱の制御でドット絵のように色が変化

 韓国、ソウル国立大学の研究グループが開発した人工皮膚は、イカやタコの優れた擬態能力がヒントになったという。

 人工皮膚には周囲の温度に応じて色が変わる熱変色性液体結晶が含まれており、温度を調整することで、さまざまな色に変色させることができる。そこで、これをちょうどドット絵のように何枚もつなぎ合わせ、温度制御を通じて周囲の色に溶け込むようなパターンを浮かび上がらせるのだ。

 変色のプロセスはわずか5秒――まさに変幻自在なアクティブ・カモフラージュとして利用できるだけでなく、熱を制御するのでサーマルカメラによってもほとんど検出されなくなる。

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image by:Jinwoo Lee et al.,Advanced FunctionalMaterials(2020)

・将来的には完全に見えない兵士が登場?

 現時点では、各ドットはかなり大まかで、背景の色や温度に合わせて色を連続的に変化させることに成功したにすぎない。

 また周囲の色や熱に関するデータは研究者が手作業で入力しており、人工皮膚が自動的に認識しているわけでもない。

 しかしすでにマイクロカメラを内蔵することで、周囲環境を自動的に検出・模倣する仕組みを考案済みであるとのこと。

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image by:Jinwoo Lee et al.,Advanced FunctionalMaterials(2020)

 これに加えて4Kや8K画像並みの解像度が実現されたとしたら、そのときは本当にまったく目に見えない、カメレオンのような兵士が登場するに違いない。

 この研究は、『Advanced Functional Materials』に掲載された。

References:defenseone / eurekalert/ written by hiroching / edited by parumo
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