頭蓋骨に大気の振動を知覚できる「ヒレ」を埋め込み独自の生物種となった男性(スペイン)
頭蓋骨にヒレを埋め込み独自の生物種になった男性 image credit:maneldeaguas/Instagram
自らのアイディンティティを確立する為、整形や人体改造を重ねる人が存在する。スペイン在住の男性は、大気の振動を知覚し、天候の変化を知ることができる「ヒレ」を頭蓋の側頭部に埋め込む手術を行った。
自分は人間ではないと思っていたこの男性は独自の生物種になることを望んだのだ。自身が開発したヒレを埋め込むインプラント手術は、今年1月に日本のクリニックで行ったという。『Oddity Central』などが伝えている。
・大気の振動を感知するヒレを開発した芸術家
スペインのバルセロナに住む芸術家マネル・デ・アグアスさん(24歳)は、自身を人間だと思ったことはなく、異なった生物種であると自認している。
普段から大地との繋がりを密に感じていたマネルさんは、より一層それを身近に感じるため、2017年8月に大気の振動を知覚できるデバイスのプロトタイプを開発した。
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当時、それは頭に取り付ける特殊なヘッドバンドのようなデザインだったが、2018年には頭蓋骨側頭部に一対のヒレを埋め込む意向を明かした。
2019年には彼の斬新な思想と外観がメディアなどで取り上げられ、2020年1月、ついにインプラント施術を受けたことで再び大きな注目を浴びた。
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・骨伝導を通して温度・湿度、大気圧を知覚できるヒレ器官
マネルさんは、頭蓋骨に埋め込むヒレのインプラントを開発したきっかけについて、このように語っている。
私は、大気の中でも特に雨に特別な繋がりを感じてきました。
だから、温度や湿度、気圧など気候の変化を知覚できる人工の感覚器官を、インプラント手術によって側頭骨に埋め込みたいとずっと思っていたのです。
また、私は現実や神話上の海洋生物に常に興味を抱いているので、トビウオのヒレの形をした器官がアイデアとして浮かんだのです。
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軽そうに見える人工ヒレは、実は重さが500gもあり、太陽光で充電可能な上、Wi-Fi経由で多様なデバイスにも接続できるという。
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マネルさんは、この人体改造手術を自国スペインで受けようとしたが、複数の医師から拒否されたため、日本のクリニックで施術をしたそうだ。
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・独自の生物種「propioespecie」となる人々
世の中には、マネルさんのように人体改造によって人類という枠組みから外れ、独自の生物種「propioespecie」と自認する者が存在する。
彼らは、『TransSpecies Society』という組織を創設しており、マネルさん以外にも、地震の寸前に起きる地鳴りを察知するセンサーを腕に埋め込んだダンサーのムーン・ライバスさんや、色を聴くために頭蓋骨にアンテナを埋め込んだ色覚障害のアーティスト、ニール・ハービソンさんなどが所属しているということだ。
追記(2020/12/17)本文を一部修正して再送します。
written by Scarlet / edited by parumo