明智光秀の健康の秘訣はサウナ!? 戦国武将に学ぶ健康術
年末年始といえば、時代劇特番。しかし、コロナ禍でテレビの前に座る機会が増えそうな現在、正月太りや運動不足も気になるところ。コロナとのサバイバル戦争を勝ち抜くためにも、歴戦の勇士である時代劇の主役、戦国武将たちの「健康術」を紹介しよう。
まず注目したのが織田信長。いよいよクライマックスである「本能寺の変」を迎える、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』のメインキャストの一人でもある。
『戦国武将の健康術』などの著者で知られる医学ジャーナリストで、愛知医科大学の客員教授も務める医学博士の植田美津恵氏が言う。
「信長は本能寺で討たれなければ、かなり長生きしたかもしれません。愛用していた甲冑などから身長と体重が分かっていて、生活習慣病の大敵である肥満度を測るBMI指数は22。これは最も病気になりにくい、理想的な体型です。『ライザップ』のCMに出演できるくらい、凛々しい体形の持ち主だったのではないでしょうか」
そんな信長の健康の秘密は水泳。全身運動の水泳は、数あるスポーツの中でもカロリー消費が高い。
「信長の一代記である『信長公記』に“三月より九月までは川に入り、水練(水泳)の御達者なり”とあります」(博物館学芸員)
戦国時代の冬なら無理だが、現代では温水プールがある。さっそく、明日から真似できる健康術だろう。
一方で、戦国武将を語るうえで欠かせないのが乗馬。足腰を鍛えるには、うってつけのスポーツだ。
「『信長公記』によると、“御爆竹”というイベントで、楽しみながら体を鍛えていました。側近の者らを南北の陣に分け、爆竹を鳴らし、はやし立てながら馬に乗って戦う、ある種の訓練で、信長自ら参加していたといいます」(歴史小説家)
戦国時代の庶民の平均寿命が30〜40歳とされる一方、戦国武将は、それよりはるかに長い52.9歳というデータもある。
歴史学者の渡邊大門氏も、「戦国武将は戦いに備えて、剣術、弓矢、馬術、鷹狩りなどの武芸の鍛錬を欠かしませんでした」と解説する。こうした日頃の鍛錬が、寿命に大きく関わったのだろう。乗馬は真似できなくとも、「歩いて足腰を動かすことで、健康的な体を維持することができます」(前出の植田氏)というから、2021年の目標を立てるときの参考にしたい。
■明智光秀はサウナで健康に
歩くというと、こんな“信長流”健康術も。
「当時のスペインの商人、アビラ・ヒロンの『日本王国記』には、信長がわら草履で散歩していたとあります。高温多湿の日本で、わら草履ほど通気性がよくてウォーキングに適した履物はありません。さらに、足の裏は、いろんなツボの集中しているところです。自分の足に合わない靴をはいていると、それだけで健康を損なう恐れがあり、わら草履をはかないまでも、まずは、自分の足に合った靴をはくのが大切でしょう」(前同)
では、ここで大河ドラマの主人公、明智光秀の健康術も紹介しよう。
「吉田兼見という当時の人物が書いた『兼見卿記』によると、自軍が窮地に陥った際も、知人宅の石風呂に通っていたとか」(前出の学芸員)
その石風呂について、植田氏は、こう解説する。「石風呂は現代でいう、サウナ。神経痛やリウマチ、ぜんそくなどにも効果があり、傷ついた武将の体を慰めました」
同じような効果は温泉にも。現在も“信玄の隠し湯”が残っているが、武田信玄は温泉で心身を癒やした。
その信玄がもう一つ、心身を癒やすために実践していた健康術があるという。
「信玄が当時のトイレである閑所で用を足しながら、1時間もの間、物思いにふけっていたという話があります」(前同)
その際、消臭に使っていたのが沈香という香木。信玄の閑所には、風呂まであったというから、いわばユニットバスのようなものだ。
「沈香は強壮、鎮静、解毒、健胃効果があります。信玄は、アロマテラピー効果で心身のバランスを保っていたんでしょうね」(同)
74歳という、当時でいえば、かなりの長寿だった毛利元就は、息子の幼少期によく雪合戦をさせた。元就自身も、高齢になってからも屋敷に雪を持ってこさせてまで、楽しんだという。
「雪を丸める動作は、手指などへのほどよい刺激となり、頭を活性化させます。また、肩を大きく回して投げる行為が、ふだん、なかなか使わない筋肉を鍛えてくれるんです」(植田氏)
12月25日発売の『週刊大衆』1月11日・18日号では戦国武将の食べていた「健康メシ」も紹介している。『週刊大衆』を読んで、さっそく実践してみよう。