１２月２６日、２０１０年４月から１０年間放送してきた嵐の番組『嵐にしやがれ』（日本テレビ系）が４時間の生放送をもって最終回を迎える。

　２０２０年いっぱいで活動を休止する嵐は、同１２月２４日に『ＶＳ嵐』（フジテレビ系）も終了し、これまで続いてきた冠番組２本が終了することになる。

「嵐は、これまで数々の冠番組をやってきましたが、日本テレビとの付き合いはとりわけ長い。嵐にとって初めての単独レギュラー番組となった２００１年１０月開始の『真夜中の嵐』に端を発し、『Ｃの嵐！』、『Ｄの嵐！』、『Ｇの嵐！』、そして２０１０年３月までやっていた『嵐の宿題くん』まで、日本テレビで９年にわたって、深夜番組を続けてきました。

　嵐は番組でさまざまな経験を重ねて、バラエティスキルも向上。そして、番組の人気も高まっていきました。『嵐の宿題くん』は、ストッキングかぶりなど過激な罰ゲームが見どころの『相葉すごろく』といった攻めた企画で人気を集め、深夜番組でありながら２００９年２月には番組最高視聴率の９．０％（ビデオリサーチ調べ・関東地区）という好成績を残しました」（女性誌記者）

■深夜の勢いそのままにプライムに進出！

　こうして深夜番組ながら人気となった『嵐の宿題くん』だが、２０１０年３月に終了。その翌月から『エンタの神様』のレギュラー放送終了後の後枠である土曜２２時台で、『嵐にしやがれ』が始まった。

「２０１０年３月発売の『ザテレビジョン』（ＫＡＤＯＫＡＷＡ）では、『嵐の宿題くん』の最終回の収録現場でのメンバーの様子を伝えていますが、約９年間続いた日テレの深夜枠でのラストだというのに、メンバーはリラックスした雰囲気で収録していたといいます。ただ、最後は大野智（４０）が締めのスピーチを行い、最後のスタッフの大きな拍手の中、解散となったそうです」（テレビ誌記者）

『ザテレビジョン』では、終了の翌月からスタートする『嵐にしやがれ』に挑むメンバーのコメントも掲載している。

「『嵐にしやがれ』は今でこそ、ＮｉｚｉＵやフワちゃん（２７）といった嵐より年下の女性ゲストも来ますが、開始当初はアニキゲストという嵐より年上の男性にゲストが絞られていたんです。そのため、大野は“まだ全く心構えが出来ていないけど、今は初回に誰が来るか、想像するのが楽しいです”し、長渕剛（６４）がゲストで来るのではないか、と予想。“オトコ前なところ”を学びたいと意気込んでいました」（前同）

■大野の希望が実現！

　相葉雅紀（３８）はＴＯＫＩＯの松岡昌宏（４３）と予想。松本潤（３７）は予想ではないものの「いろいろなジャンルの人と触れ合うことで、僕たちも新たな一面が引き出されるといいね。漫画家や作家の方とか、普段会わない人にどんどん会いたい」と望んだ。

「『嵐にしやがれ』を改めて振り返ると、数々の豪華ゲストが出演しましたよね。その中には、２０１２年１月の放送で長渕、２０１１年４月の放送で松岡がそれぞれ出演し、初回ではなかったものの、大野と相葉の予想が的中。

　そして、２０１４年１０月には漫画『東京大学物語』で知られる江川達也（５９）の仕事場訪問を行い、２０１０年１１月にはハードボイルド作家の北方謙三氏（７３）が出演したため、松本の希望がかなっています」（前出のテレビ誌記者）

■超がつく大物も続々出演

　多彩なゲストを迎えた『嵐にしやがれ』。数多くの放送を重ねる中で、嵐のメンバーが開始当初抱いていたであろう予想を遥かに上回る超大物まで出演している。

「２０１９年８月の放送にはロックスターにして、日本ロック界のパイオニアである矢沢永吉（７１）が出演。さらに、ギタリストの布袋寅泰（５８）も２０１１年５月に初登場し、２０１９年６月にも出演しました。布袋とＣＯＭＰＬＥＸで活動を共にした吉川晃司（５５）も、２０１０年７月に登場しています。

　さらにスポーツ界からもキング・カズこと三浦知良選手（５３）が２０１１年２月に。２０１２年１２月には当時、阪神タイガースのユニホームを脱いだばかりの金本知憲氏（５２）も出演していました。また、黒柳徹子（８７）と明石家さんま（６５）といった芸能界の重鎮も出演をしています」（前出のテレビ誌記者）

　大野は、今から１０年前の『ザテレビジョン』で、「嵐５人じゃないとできないものを見せられると思う」と話していたが、これだけ豪華なゲストを集められたのは嵐だからできる業。

　その凄さを改めてかみしめたいーー。