「戦士」の称号を与えられた大宰相のモスク!イスタンブール「ガズィ・アティク・アリ・パシャ・ジャーミィ」 (2/2ページ)
サファヴィー朝は、オスマン帝国のアナトリアでシーア派の布教を始め、1511年にサファヴィー朝のシャー(王)の奴隷「シャークル」を名乗る者が反乱を起こしたのです。バヤジット2世が推進する厳格なイスラームの教えや、オスマン帝国で確立されつつあるスンニ派に反対する民衆も反乱に加わり、静観していたバヤジット2世もこれにはさすがに危機感を募らせ、大宰相アリ・パシャに反乱の鎮静を命じたのです。
反乱はかろうじて鎮圧されたものの、大宰相アリ・パシャや司令官のハイダル・パシャも戦死し、シャークルの反乱は完全に鎮圧するには至りませんでした。
鎮圧こそできなかったものの、反乱軍の大部分をサファヴィー朝へと追いやり、サファヴィー朝との大規模な争いを避けることに尽力したアリ・パシャは、バヤジット2世の時代に最も活躍した大宰相として歴史に名を残しているのです。
戦士アリ・パシャのモスクは、1497年に完成し、開堂されてから現在に至るまで、礼拝の時間には多くの人が集まる現役のモスクとして旧市街に堂々と佇んでいます。

天井から吊るされた豪華なシャンデリアや圧倒的な大ドームの迫力は、彼の人柄を表しているかのようです。凛とした動じない雰囲気は、反乱の地で帝国のために最後まで戦った彼の勇敢さを私たちに伝えているようでもあります。

イスタンブールを訪れたら、バヤジット2世の時代に活躍した勇敢な大宰相のモスクに足を運んでみてはいかがでしょうか。バヤジット2世の時代独特のイスラム色の強い時代背景や、スルタンの元で最後まで戦い続けたアティク・アリ・パシャの生き様を、きっと感じ取ることができるでしょう。

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名前 ガズィ・アティク・アリ・パシャ・ジャーミィ
所在地 Mollafenari,Atik Ali Pasa Sk.No:8,34120 Fatih/Istanbul