１２月２４日、『ＶＳ嵐』（フジテレビ系＝以下同）の最終回が放送された。２００８年４月に放送が始まった同番組は、『なまあらし ＬＩＶＥＳＴＯＲＭ』から続く土曜午後の嵐の冠番組の一環としてスタートしたもの。

「それまでのフジテレビでの嵐の番組は１〜２年の短命なものばかり。そのせいか、１２月２４日の最終回でも大野智（４０）は『ＶＳ嵐』が“最初はすぐ終わる番組と思っていました”と話していましたが、メンバーですら期待していなかったようです。しかし、終わってみれば、２００９年１０月から木曜ゴールデンに昇格して、１２年間も放送。嵐を代表する番組になりました」（テレビ誌記者）

　２０２０年いっぱいで嵐が活動休止となるため、惜しまれつつも幕を閉じた『ＶＳ嵐』。年明け１月３日からは相葉雅紀（３８）ＭＣの後継番組『ＶＳ魂』が始まる。

「最終回で相葉は『ＶＳ魂』を任されたことに“すげえプレッシャーなの、本当に。嵐の番組をもらうのプレッシャーなの”と心中を明かしていました。これに二宮和也（３７）が、“相葉雅紀の番組だから。君ならできるよ”とエールを送っていましたが、相葉だからこそ安心できるところはありますよね。なんといっても、喜劇王・志村けんさんの愛弟子ですからね」（前同）

■「（相葉は）驕らずに正直なんだよね」

　相葉と２０２０年に３月に亡くなった志村さんは、２００４年４月に放送が始まった『天才！志村どうぶつ園』（日本テレビ系）で共演。相葉当初、レギュラーパネラーだったが、後に司会補佐、志村さんが亡くなった後は司会を継いで番組を牽引。後継番組『Ｉ ＬＯＶＥ みんなのどうぶつ園』のＭＣも担当している。

「当時すでに、フジテレビ系の昼の番組や『Ｄの嵐！』（日本テレビ系）といった嵐の番組で経験を積んでいた相葉ですが、バラエティ番組の“いろは”は志村さんから学んだといいます。『志村どうぶつ園』開始当初、初めての１人ロケを前に緊張していた相葉を志村さんが食事に誘って、ロケの極意を一から叩き込んだといいますよ」（前出のテレビ誌記者）

　ひたむきに自身の教えを学ぶ相葉の姿を志村さんもしっかり見ていた。

「２００８年４月発売のファッション誌『ｎｏｎ－ｎｏ』（集英社）のインタビューで、志村さんは“相葉くんはね、いつも一生懸命なんだ”“番組でも『台本通りじゃなく自分の意見も提案しなさい』ってアドバイスしたら、それ以降必ず実践してくれてる。一緒にご飯を食べに行った時、僕の話メモ取って聞いてたこともあったな”とし、“（相葉は）驕らずに正直なんだよね。男から見ても純粋に『かわいいやつだな』って思う。礼儀正しいし、裏表がないし、ちゃんと普通な感覚を持ったアイドル、今までいなかったタイプだよね”と評価しています」（前同）

■２杯目からは焼酎のすすめ

　相葉はプライベートでも志村さんからさまざまなことを教わっている。

「相葉さんはテレビで“すっぽんを初めて食べたのは志村さんとだったし、ゴルフを教えてくれたのも志村さん”と話したことがありますが、仕事だけでなく、私生活でも教えを受けていたようです。

　お酒のことに関しても相葉さんは、志村さんとの打ち上げでよく利用していた六本木交差点近くの居酒屋で、１杯目にはビール、２杯目からは焼酎を飲むそうですが、これも志村さんからの“焼酎のほうが太らないから”との言葉の影響だといいます。

　また相葉さんは、年に数回は志村さんとコースに出たり、練習に行ったり、ゴルフ仲間でもありましたし、番組で２人が同じブランドの服を着ていた、なんてこともありました。志村さんと千鳥の大悟さん（４０）は師弟のような関係ですが、志村さんと相葉さんは、まるで親子のような間柄でしたよね」（ワイドショー関係者）

■ファンを楽しませる“まさか”の「鼻うがい」

　嵐の公式インスタグラムアカウントに４月２７日、相葉は「鼻うがい」をする姿を収めた動画をストーリーに投稿した。

「相葉さんは、鼻うがい用の液体を鼻に入れると“ゲホッゲホッ”と２回ほどむせてしまうという、アイドルらしからぬ動画を投稿して、話題になったんです。嵐は４月２０日から日替わりでメンバーがストーリーを更新するという企画を行っていたのですが、大野さんや二宮さんが過去の画像などを投稿する中、相葉さんは鼻うがいをはじめ、ヘルメットコレクションを紹介するなど、新しいチャレンジをする姿勢を見せていました。

　インスタ企画でファンを楽しませようとする思いが、メンバーの中でも特に強いように見えた相葉さんですが、これも志村さんのエンターテイメント魂の教えの賜物なのかもしれませんよね」（前出のワイドショー関係者）

　天才コメディアン・志村けんさんの教えを１６年間も受けてきた相葉なら、新番組『ＶＳ魂』も安泰だろう！