火事をスケッチし戻ると自宅が全焼…刀を筆に持ち替えた浮世絵師・小林清親が描いた東京が美しい (2/3ページ)

Japaaan

この戦争は薩長を主力とした新政府軍の勝利。260年続いた江戸幕府は崩壊し、徳川家は居を江戸から静岡へと移ることとなる。この時に将軍に同行して共に静岡へ移った旧幕臣が多くいたが、清親もその一人だった。

幕府崩壊により職を失った清親。もともと絵が得意だったようで、静岡にいた頃は暇さえあれば絵を描いてたという。そうして過ごす中で思うことがあったのか、明治7(1874)年に絵師を志して東京へ戻っている。侍として持っていた刀を筆へと持ち替え、絵師としての新しい人生が始まるのだった。

それでは、清親の描いた明治初年の東京を『東京名所図』で見てみよう。

清親が描く明治初年の東京の風景

『隅田川小春凪』(国立国会図書館デジタルコレクション)

沈みゆく夕日と隅田川を描いた『隅田川小春凪』。空の淡いグラデーションと、夕日が反射してきらきらと光る水面をがなんとも美しい。この絵のように空を大きく描くことで、時間や天気による空模様の変化を繊細に表現するのも光線画の特徴だ。

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