マスクを着用していてもほぼ確実に個人を特定できる顔認証システム(アメリカ) (1/2ページ)
マスクをしていても個人を特定できる顔認証システム/iStock
マスク暮らしも慣れたが、iPhoneの顔認証の時にいちいち暗証番号を入力しなければならないのがいまだに厄介なのだが、きっとそのうちこの問題も解消されそうだ。
アメリカ国土安全保障省(DHS)科学技術局が主催した2020 Biometric Technology Rally では、業者や専門家から新開発の顔認証技術を募りその性能が試された。
提出された顔認証技術の中には、マスクなしなら100%、マスクを着用したままでも96%の確率で個人を識別できるほぼ完璧なシステムもあったという。
・人間よりも優れた認識能力
科学技術局のアルン・ベムリー氏は、「最高のアルゴリズムは今や、最高の人間よりも顔を認識する力が優れています」と語る。
DHSは法律によって自動生体計測システムを開発することが義務付けられている。それは、顔のパターンや指紋といった個人の身体的特徴から、国内外へ移動する人たちの身元を確認するためのものだ。
もしこの技術が導入されれば空港で働くスタッフは、飛行機の乗客にマスクを外すよう求める必要がなくなり、安全に彼らの身元を確かめることができる。
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なお新型コロナ大流行以前の大抵の顔認証アルゴリズムは、マスクを着用されるとエラー率が最大で50%にも高まってしまっていたという。