２２年間にわたって続いた小倉智昭（７３）ＭＣのフジテレビ朝の情報番組『とくダネ！』が３月２６日をもって終了し、３月２９日からは俳優の谷原章介（４８）と同局の永島優美アナウンサー（２９）がＭＣを務める『めざまし８』（月～金曜午前８時）がスタートすることが発表された。

『めざまし８』は、前番組の『めざましテレビ』でストレートに扱ったニュースを、より深く解説し、独自の生活情報なども充実させる“大人のめざまし”になるという。

『とくダネ！』については、２０２０年７月の『週刊文春』（文藝春秋）が２０２１年３月をもって終了すると報じて以降、新番組のＭＣを誰が務めるのかにも注目が集まっていた。

　その中には、現在、月・金曜のスペシャルキャスターとして『とくダネ！』に出演中のお笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザー（３６）がＭＣに就任するのでは、という報道も数多くあったのだ。

■カズレーザーのコメント力を視聴者は大絶賛

　２０２０年９月の『週刊女性』（主婦と生活社）では、カズレーザーに直撃取材を行っており、『とくダネ！』の後番組のＭＣだと言われていることについて、「メチャクチャ嬉しいんですけど、何も知らないんですよ。番組が終わるのかも知らないんです。何も教えてもらえてないので」と語っていた。

　また、同月放送の『サンデージャポン』（ＴＢＳ系）に出演した際、ＭＣの爆笑問題・田中裕二（５６）から「カズは“『とくダネ！』の次期ＭＣに！”って噂がね。小倉さんの後っていう」と振られる場面もあった。

　これにカズレーザーは「すげー（噂が）流れてるんですよ。自分で検索したんです、カズレーザーのニュースを。そしたらそういう噂もある。それに対してフジ上層部は“小粒すぎるからない”って勝手に否定されてんですよ。オレが何も言ってないのに……」とコメントし、出演者らのお笑いを誘った。

「カズレーザーのコメントは本質を突いていることが多く、またブレずに関係各所に変な忖度をしない姿勢は多くの視聴者から支持されています。そのため、さまざまな媒体でカズレーザーのＭＣ就任説がたびたび取り上げられたわけです。

　また、実際にテレビマンの間などでも“新番組にはカズレーザーがいいのではないか”“今のフジテレビならそれぐらいやらないと”という声も上がっていましたね」（ワイドショー関係者）

■フジ幹部が「芸人ＭＣ」を認めない

　フジテレビで仕事をする放送作家はこう話す。

「実は、フジテレビの上層部は当初から“カズレーザーのＭＣはない”と判断していたといいます。というのも、現在の報道・情報部門のトップが、“芸人が情報番組のＭＣをやること”を好んでいない、つまり“芸人司会者ＮＧ”を出しているそうなんです。その人の個人的な考えが大きいのでしょうが、芸人に情報番組の顔を任せるのは“違う”という考えがあるといいます」

　フジテレビの生活情報番組『ノンストップ！』は、バナナマンの設楽統（４７）がＭＣを務めているが、

「『ノンストップ！』は２０１２年４月に始まっていますからね。以前から続いている番組に文句をつけることはないといいます。ただ、自分が責任者に就いている間は、“芸人がＭＣを務める情報番組は認めない”というスタンスで、テレビ関係者や視聴者から“カズレーザーＭＣ待望論”があっても、“カズレーザーはない、芸人ＭＣはありえない”という考えを変えることはなかったそうですよ。

　そのため、現場レベルではカズレーザーのＭＣ就任を期待する声もあったのでしょうが、フジテレビ上層部の間では、当初からその考えはなかったみたいですね」（前同）

　ＭＣ就任こそなかったものの、今後もカズレーザーには『めざまし８』に出演してもらい、いっさいの忖度なしコメントに期待したい！