主演俳優のヒョンビン（３８）とソン・イェジン（３９）の交際宣言を機に、人気に再び火が付いた韓国ドラマ『愛の不時着』。１月１９日現在、配信元のネットフリックスの日本総合ランキングで２位にランクインするほどの人気ぶりだ。

「『愛の不時着』は、ソン・イェジン演じる韓国の財閥令嬢で実業家のユン・セリがパラグライダー中に竜巻に巻き込まれ、北朝鮮に不時着をしてしまうところから物語が始まります。そこで出会った、ヒョンビン演じる北朝鮮の将校、リ・ジョンヒョクの家で、ユン・セリは身分を隠しながら暮らすことになるのですが……。このヒョンビン扮するジョンヒョクが女性たちを心を鷲づかみしたことも、ドラマ大ヒットの一因だと思われます」（女性誌記者）

　ジョンヒョクは「部下からの信頼も厚く、仕事ができる大人の男」ながら、実は女性相手になると驚くほどピュアでシャイなのだ。

「その一方で、“ピンチのユン・セリを命がけで守り抜く、どこまでも強い男”でもあるギャップが素晴らしく、“ジョンヒョクこそ理想の男性”と、虜になる女性たちが急増したのです」（前出の女性誌記者）

　そのジョンヒョクを演じたヒョンビンといえば、韓国ではトップの人気を誇る実力派俳優。これまで数々の人気作品で主役を演じてきたが、プライベートでは、ジョンヒョクさながらの軍人生活を送っていた過去がある。

■もっとも厳しい部隊に電撃入隊！

「ヒョンビンは主演ドラマ『シークレット・ガーデン』が大ヒットし、俳優として人気絶頂だった２０１１年３月、韓国の徴兵制度にのっとり軍隊に入隊しています。しかも、軍のなかでももっとも訓練が厳しいとされ、芸能人が行くことなどまずない海兵隊に自ら志願して入隊。世間を驚かせました」（前出の女性誌記者）

　ちなみに入隊前の身体検査では、ヒョンビンは３０点満点中２９点の成績を残したそう。

「これは志願者の上位５％に入るかなり優秀な成績です。しかも、当時のヒョンビンはすでに２８歳。韓国の兵役は、検査で兵役に就くのに支障がないと判定されれば、満２０歳から２８歳の誕生日までに入隊しなければならないという規則があります。つまりヒョンビンは、最も厳しいと言われる部隊に、最高年齢で、しかも優秀な成績で入隊したことになります」（前同）

　当時、海兵隊に志願した理由を聞かれたヒョンビンはこう答えている。

■メディア絶賛の“完璧男”

「“今までやったことのないことに挑戦してみたかったんです。役に対する挑戦と同じようなもので、自分の限界に挑みたかった。なんの迷いもありませんでした”と答えています。コメントまで最強にイケメンですよね。この言葉を聞いただけでも、彼の実直さとストイックさが伝わってくるようで、ファンならずともクラクラしてしまいます」（前出の女性誌記者）

　当時の韓国メディアも、ヒョンビンのこの行動を大々的に伝えている。

「彼の選択はメディアでも褒めたたえられました。『３月に海兵隊志願入隊のヒョンビンはやはり完璧男』『ヒョンビン、海兵隊入隊　見た目＋お金＋人格者で足らないところがない！』など、まるで英雄のように伝えられたのです」（前同）

　ちなみに海軍と海兵隊を同じだと思っている人も多いかもしれないが、海軍と海兵隊は別組織だ。

「海兵隊は、船などで敵地に輸送された後、沿岸などから敵地に上陸作戦を展開することを目的としている。つまり、ひとたび戦争の際には、最前線で戦うことになる。そのため訓練もどの部隊よりも厳しいと言われているのです」（同）

■伝説となったヒョンビンの涙

　２０１１年３月７日に行われた入隊式には、ヒョンビンの見送りにアジア中からファンが集まったそう。

「ヒョンビンは“これまで皆さんに受けた愛を、２年後に必ず報います”と挨拶をして手を振ったのですが、感極まったのか、その目には涙が浮かんでいました」（前出の女性誌記者）

　その後、無事に服務を終え、２０１２年１２月に所属していた海兵隊司令部で除隊式を行い、１年９ヶ月間の軍服務を終えたヒョンビン。

「除隊の記者会見で“ずっと演技がしたかった”“本当にやりたかった演技を、僕の演技を待ってくださっていた方々に披露し、軍生活で得たエネルギーをお返ししたい”と、涙ながらに語る姿にもらい泣きするファンが続出しました。ヒョンビンが流した入隊の涙と除隊の涙は、今や伝説となっています」（前出）

『愛の不時着』の大ヒットは、ヒョンビンの私生活とリンクしたリアリティがあったからこそなのかもしれない。