松村沙友理の「教習所ビデオ」をネタにした個人PVが持つリアルとフィクションの倒錯【乃木坂46「個人PVという実験場」第15回4/5】 (2/3ページ)

日刊大衆

車の助手席で目を覚ました松村は自身が直前に何をしていたのか、運転席に座る人物が誰なのかさえ思い出せない。

 どうやら、その記憶の混濁は彼女が持つ特殊な能力に関連するらしい。やがて、松村の超能力で周囲の人々に異常が生じる様子や彼女の置かれた立場、超能力者の内面を探るようなカットが断片的に次々映し出され、謎めいた物語を予感させて本編は終了する。

 見る者に明確なストーリーを掴ませないまま完結してしまえるのも、個人PVという企画のもつ軽やかさといえるだろう。

 先々週の更新回(https://taishu.jp/articles/-/91416)でみた齋藤飛鳥個人PV「齋藤飛鳥 電波ジャック中」で登場する架空の映画の断片には、ザッピング感覚の小間切れの映像のうちに受け手の想像力を喚起する面白さがあった。

 松村の「PSI」もまた、物語を読み解く要素のかけらが示されながら、手の届かないもどかしさが特有の後味を残す。謎めいた作品であるだけに、スタッフのクレジットが流れ終えたラストシーン、「カット」の声がかかったのち彼女が静かに見せる笑みも、フィクションとも“素”の表情ともとれる曖昧さを含んでいる。

■「教習所で見せられる映像」を個人PVに

 では、先週から言及している森翔太というクリエイターは、演者としての松村沙友理をどのように迎え入れたのだろうか。森と松村のタッグは17枚目シングル『インフルエンサー』収録の個人PV「教習所で見せられる保険加入のビデオ」で実現する。

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