在宅勤務の社員が上司にストレス状態を伝えることができるリストバンドが販売中(イギリス)
在宅ワークのストレス度をチェックするリストバンドMoodbeam
コロナ禍の影響で、在宅勤務をする人が増えた。また、自粛生活の時間が長ければ長いほど、ストレスが大きくなり、個々のメンタルヘルス問題も悪化しているという報告がなされている。
特に慣れないリモートワークを続けることで、感情が不安定になってしまうという従業員も少なくないようだ。
イギリスのとある企業は、従業員が雇用主に感情状態をボタン1つで知らせることができるリストバンドを販売中だ。
実際にそのウェアラブル・デバイスを使用して、上司がスタッフの精神状態を感知したことで、状況が改善された事例もあるという。『UNILAD』などが伝えている。
・雇用主が従業員の感情状態を知ることができるリストバンド
在宅勤務でストレスフルな状況にある従業員の感情状態を、近くにいない上司が知ることで、早期的な問題解決につながる可能性を増やす新たなるウェアラブルデバイスが、イギリスで販売中だ。
Moodbeamは、ストレス状態を伝えることができるリストバンドで、雇用主が在宅勤務の部下が仕事にどのように対処しているかをモニタリングできるようにデザインされている。
モバイルアプリにリンクされているこのウェアラブル・デバイスには、2つのボタンがついてあり、仕事環境に満足している時には黄色を、不満な場合には青を押す仕組みとなっている。
特にロックダウン中のイギリスでは、職場で顔を合わせて部下の様子を確認できない状況下にあり、このリストバンドを使用して雇用主は簡単に部下の精神状態を知ることができるというわけだ。

image credit:Moodbeam
・メンタルヘルスを改善させ、コミュニケーションを維持することが目的
このデバイスの発案者クリスティーナ・コルマー・マックヒューさんは、メディアの取材で次のように語っている。
このリストバンドは2016年に商品化されました。過去に、娘が学校で楽しく過ごせていない時期があり、娘の気持ちを知らせてくれる方法として最初にアイデアを思い付いたのが、このデバイスでした。
もちろん、10代の子供たちも親に自分の気持ちを知らせるのに使えますし、これがあれば、雇用主は電話をせずとも500人の部下の精神状態を知ることが容易に可能になります。
中には、仕事で悩んでいることを上司に知らせるという考えに不快感を覚える人もいるかもしれませんが、Moodbeamはシンプルかつパーソナライズされたデバイスで、雇用主が在宅勤務中の従業員を支援できることを可能にしました。

image credit:Moodbeam
事実、このデバイスを導入している慈善団体のBrave Mindの代表者パディ・バートさんは、スタッフにリストバンドを贈ったおかげで、スタッフの危機に気付いたという。
チームの1人のメンバーが、不快な場所にいて、膨大な作業負荷に苦しみ、葛藤していることに気付いたのです。リストバンドがなければ、スタッフの感情状態はわからなかったことです。

pixabay
近年、メンタルヘルスの問題に対する認識と理解が大幅に改善されてはいるが、研究によると、イギリスではロックダウンが個々の精神的健康に大きな打撃を与えていることが判明している。
メンタルヘルスを支援する慈善団体『Mind』は、成人の60%がパンデミックの間にメンタルヘルスが悪化したと述べており、自分よりも他人のほうがより救いの手が必要だと感じる人が多いため、ほとんどが自分の問題について話さない傾向にあると報告している。
メンタルヘルスをケアしながら在宅勤務のスタッフとの繋がりを維持していけることが、企業側にとって最も望ましいことだ。Moodbeamのサイトでは、1つ49.95ポンド(約7000円)から購入可能となっている。
written by Scarlet / edited by parumo