酒場交遊SPECIAL対談「弘兼憲史×豊田真由子」(2)政治家は笑って人を刺し殺せないとダメ (2/3ページ)

アサ芸プラス

豊田 厚労省の役所時代は月に300時間残業とかが当たり前の激務で、泊まり込み、住み込み、嫁ぎ先みたいな感覚でした。それでも役所が大好きで、人のために働けることがうれしくて、喜々として頑張っていました。でも、外交官としてスイスのジュネーブに赴任していて2011年に戻って来たら政権交代があって、日本の政策決定の現場がほんとにもう、グダグダになってしまっていた。政治が官僚を押さえつけていましたので、官の側にいては国を立て直せない。であれば政治の側に行って、政も官も、みんなが力を合わせて国民のために働けるようにするしかないと思って。自民党のホームページを見て公募に応募し、縁もゆかりもない地から2012年の第46回衆議院議員総選挙に出馬しました。

弘兼 政治家は海千山千と言われますが、いろいろな闇も抱えなければならない。正直、あなたのまっすぐな性格では無理があったのではないんですか。

豊田 そうですね‥‥。あそこは「笑って人を刺し殺せないと生きていけない」世界。とてもじゃないけれど、私みたいな人間がやっていける世界ではなかったと、今は、しみじみ思います。

弘兼 よく政治家には「地盤・看板・鞄」が必要だと言われますが、実際のところ、どうなんでしょう。

豊田 確かにシステムとして世襲、大会社・大病院の御曹司とか、結局、いろいろな危険から守ってくれるバックボーンがないとやっていけない世界だと思いますし、実際にそういう方が多いですよね。加えて、まともな優しさとか、正義感とか、善悪の判断とかが通用しない世界でもあります。

弘兼 つまり、野獣の群れの中に少女が放り込まれたという感じですね。

豊田 まあ、自分から飛び込んだわけですが‥‥。毎朝4時に起きて、埼玉の地元の駅頭に立って、何万軒のお宅やお店を歩いて回って、1500枚のポスターも全部、自分で貼って。畑や崖の上までよじ登って、完全にド根性のドブ板選挙。

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