世界の福本豊〈プロ野球“足攻爆談!”〉「打者が苦しむ球速2キロの差」 (2/2ページ)

Asagei Biz

日本人野手がメジャーで苦しむ理由のひとつで、昨年も筒香、秋山と、日本で実績を残した2人がさっぱりやった。ワリを食ったのが、日本ハムの西川。ポスティング申請をしたが契約が成立しなかった。スピードを生かすタイプの打者は、パワーで苦労すると思われてしまっている。周東に続く42盗塁をマークした脚力があっても、塁に出なければ持ち腐れになってしまう。そう考えると、あらためて、メジャーでも盗塁王になったイチローのすごさが際立つ。

 話を菅野に戻せば、巨人にとっては、これ以上の補強はない。投手の柱として期待できるのが戸郷ぐらいしかいなかったので、大ピンチやった。菅野は調子が悪い時もなんとかするし、確実に貯金が計算できる投手やからね。エースの残留でリーグ3連覇の可能性が出てきた。

 今年は阪神が久々の優勝チャンスとみていたけど、これでちょっとわからん感じやな。巨人は打者でもスモーク、テームズと大リーグでシーズン30本塁打以上の経験がある2人を獲得した。実績どおりに働けば、すごい打線になる。DeNAから梶谷も加わり、丸、坂本、岡本の3人に外国人2人。大城も打てる捕手やし、多少投手陣が悪かろうが、打ち勝つ野球ができる。阪神にとっては今年も高い壁になるかもしれんね。


福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。

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