有名女優のインスタグラムを覗いたら、謎の外国人が生配信を行っていた――。そんな不思議な現象が起こってしまった。

　フォロワー数２７６．２万人（１月２２日現在＝以下同）を誇る、女優の吉岡里帆（２８）のインスタグラムアカウントが１月２０日、乗っ取り被害に遭った。

「同日２１時過ぎに吉岡のアカウントでライブ配信が行われたのですが、その配信に吉岡の姿はなく、２人の外国人が謎のダンスと音楽をかけているというものでした。また、本人とまったく無関係な画像が投稿される事象も発生していました。

　同日中に乗っ取り被害は解消し、吉岡はプロフィール欄に“皆様ご心配をおかけしました。Ｉｎｓｔａｇｒａｍがトルコの方に乗っとられていたようです。でもこちらは無事です！”とメッセージ。また、投稿にも“色々考えたのですが、いつかトルコへ旅行しに行こうと思います。出来れば今回頑張ってくれたマネージャーさんと”などコメントしていました」（女性誌記者）

■週２度目の乗っ取り騒動

　人気女優の吉岡以外にも、同じ週に人気ドラマのインスタグラムアカウントを巡っても騒動が起きていた。

「２０１９年４月クールから放送されていたドラマ『あなたの番です』（日本テレビ系）の番組公式インスタグラムアカウントが１月１８日、約１年ぶりに更新。田中圭（３６）が同作で演じた手塚翔太のインスタアカウントが何者かに乗っ取られたとし、アカウントの削除依頼を申し立てていると報告しました。

　同日に手塚のアカウントには、田中と横浜流星（２４）のツーショットなどが投稿され、“古いのは私の友達の金です”などの不自然な日本語のコメントが写真に添えられていていました。

　ただ、意味不明なもの以外に、田中がレタスを頬張っている写真に“ついに戻ってきました”とのコメントを添えた、意味深とも取れる投稿もあったせいで、“え、あな番続編？”との次回作を期待する人もＳＮＳでは見られましたね」（前出の女性誌記者）

■名コメディアンも大騒動に！

　発信側も、そして受け取る側も惑わせるＳＮＳの乗っ取り被害。２０１７年には、故・志村けんさんのインスタグラムの投稿が大騒動に発展した。

「２０１７年４月、志村さんのインスタアカウントに、突如として局部の画像が投稿。ツイッターでは衝撃を受けたという反応が殺到。志村さんが間違って画像を投稿した、いわゆる“誤爆”を疑う声も多く、トレンドワードに入るほどの騒ぎに発展しました。

　投稿があった日のうちに、志村さんの所属事務所が乗っ取り被害であると発表。それによると、事務所スタッフが投稿をすぐさま発見して削除し、志村さん本人に確認を取ったところ、乗っ取りであることが発覚したといいます。

　志村さんは“私のアカウントに不正アクセスがあったらしく何者かに投稿されていました。名前を変えました！ 気をつけます ごめん”とインスタに投稿し、騒ぎは落ち着きました」（ＷＥＢ編集者）

■フォロワー数日本一の女王にも魔の手

　インスタグラムのフォロワー数が９３８万人で、日本一をほこる渡辺直美（３３）も乗っ取り犯の餌食になってしまった。

「渡辺が被害を食らったのは。メインアカウントではなく、彼女がプロデュースするファッションブランド『ＰＵＮＹＵＳ（プニュズ）』のアカウントでした。渡辺は２０１５年８月にツイッターに“ｐｕｎｙｕｓのインスタのアカウントが謎のキモいやつに乗っ取られました！　新しいアカウントを作る予定なので、みんなこのアカウントフォロー外してね！”と報告。

　投稿には、乗っ取られた証拠となるスクリーンショットも載せていたのですが、アカウント名やプロフィールがまったく関係ないものに変更された挙げ句、それまで投稿していた写真もすべて削除されるという、大きな被害になっていました。

　渡辺はこのときの乗っ取りについて、２０１７年２月放送の『世界一受けたい授業』（日本テレビ系）で、“いくらインターネット上のものだとしても、写真やみんなのコメントもあって歴史じゃないですか。その歴史を全部消されてすごい悲しくなりました”とコメント。また、アカウント奪還のために犯人に接触を試みたところ、乗っ取りをしたあとに別の人物に売却されていたことが判明し、泣く泣く新しいアカウントを作成したといいます」（前出のＷＥＢ編集者）

■ツイッター乗っ取りで執念の犯人特定！

　人気ＹｏｕＴｕｂｅｒ・カジサックとして人気を博しているキングコングの梶原雄太（４０）は、執念の追跡で乗っ取り犯を見つけた。

「カジサックは２０１９年１０月に、ツイッターのプロフィール欄がひどい文言に書き換えられるなどの乗っ取り被害を受けました。カジサックはインスタグラムを通じてパスワードが変更されてログインできないと説明し、後にアカウントは凍結されてしまいます。

　カジサックは、この件を放置せずに警察に相談。しばらく音沙汰がなかったのですが、昨年９月に『【緊急】Ｔｗｉｔｔｅｒ乗っ取り犯を特定しました』との動画を投稿し、犯人が特定されたことを公表し、“犯人の方が特定されたということで書類送検という形になりました”“びっくりしたのは、１６歳の少年だった”と説明しています」（ＩＴメディアライター）

■とんだとばっちり！　リアルすぎる投稿に騒然

　乗っ取り被害者の中には、あまりにも投稿がリアルすぎて、とんでもない疑惑が持ち上がってしまった人もいた。

「２０１４年６月、元ＡＫＢ４８の高城亜樹（２９）のツイッターアカウントに、“今日はみちゃとＳＢの今宮選手と森選手と４人で食事したよ”と、みちゃの愛称で知られる元ＡＫＢ４８の野中美郷（２９）、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの今宮健太選手（２９）、森唯斗選手（２９）との会食を報告する投稿があったんです。

　アイドルと野球選手の“２対２の合コン”報告ではないか、と、騒ぎになりましたが、その後高城が“私が書いていないことが、私のＴｗｉｔｔｅｒで呟かれている。ファンの方のリプで知りました。このことは事務所の方、ＡＫＢのスタッフさんには連絡しました。今調べてもらっています。怖い”とツイート。

　そして、同年７月に所属事務所の取締役がＳＮＳを通じて、“パスワードを知る取引先社員が、本人に無断でログインしてツイートしていた”と、乗っ取りだったことが明らかにしました。

　このときタチが悪かったのは、乗っ取り犯が、可能性がゼロだとは言い切れない、現役アイドルの高城が合コンをしていたかのようなツイートをしていたこと。そのせいで、高城や所属事務所に“ひどい言い訳だ”“乗っ取りって言えば済むと思ってるんだろうけど、聞いちゃえばバレるよ”などの、いわれのない批判が寄せられてしまいました」（前出のＩＴメディアライター）

　有名人だけでなく一般人にも起こりうるＳＮＳの乗っ取り被害。被害に遭わないためにも、セキュリティには気をつけたい。