バリ島ではマスク着用義務を違反した観光客が、腕立て伏せの刑を科せられる(インドネシア)
バリ島ではマスクをしないと腕立て伏せの刑:satpolppkab.badung/Instagram
インドネシアのバリ島では、2020年8月から、全ての人に公共の場ではマスクを着用することが義務付けられている。
しかし、ほとんどの外国人観光客はそれを守らないそうだ。そこで当局は罰金以外に路上で腕立て伏せや掃除の罰則を科しているという。
Foreigners in Bali punished with push-ups for not following coronavirus health protocols | ABC News
・マスク着用義務違反で腕立て伏せの罰を科せられる観光客
バリ島で、マスクを着用していなかったために、当局から腕立て伏せの罰則を受けている外国人観光客の姿がSNS上でシェアされ、注目を浴びている。
Tourists in Bali are punished with push-ups for not wearing masks. pic.twitter.com/0ykb1lKjYf
— Kgoshi Ya Lebowa (@Marcellomj) January 20, 2021
メディアが伝えるところによると、有名なビーチがあるバリ島南部のバドゥン地域で、多くの外国人観光客が規則違反する事例が多いという。
バドゥン災難防止庁(BPBD)傘下公共秩序局(SatpolPP)のグスティアグン・クルタ・スリャーネガラ局長は、この事態に次のように述べている。
去年の8月から、公共の場でのマスク着用が義務化されたにもかかわらず、未着用の人がいます。規則に反して捕まる人の9割が、外国人観光客です。
彼らのマスク着用に対する敬意は著しく低く、そんな規則は知らなかったとか、義務化をうっかり忘れていた、またマスクが破れたり濡れたりしているとか言い訳発言をします。
同局長は、摘発された外国人観光客のほとんどが、規則に対する処罰水準を過小評価しているようだと苦言を呈している。
当局は、過ちを素直に認めた人たちには、罰金を科してはいません。我々は、マスクを着用していないという理由で無作為に全ての人から罰金を徴収しているわけではないのです。
ただ、摘発に反抗的もしくは無礼な態度を取ったりする外国人観光客には、10万ルピア(約740円)の罰金を科します。
当局は、基本的にマスクを所有してはいるが着用していないという人に対しては、腕立て伏せや掃除といった罰を科している。

image credit:satpolppkab.badung/Instagram
未着用で摘発された場合には最大50回、また着用していても鼻を覆っていないなど正しい着用でなければ15回の腕立て伏せが命じられるという。
・罰金は今後値上がりの可能性も
バリ島は、去年4月から外国人の訪問を禁じているが、他のインドネシアの島々からの訪問者は許可されていると伝えられている。
マスク未着用の外国人観光客が多いことについて、地元住民のひとりはメディア取材にこのように語っている。
パンデミックの前でさえ、既に多くの外国人観光客がヘルメットなしで自転車を運転したり、酔っぱらって路上で乱闘騒ぎを起こしたりと、地域の規則に従わない若者は多かったのですが、外国人観光客のような部外者は、しばしば地元の文化やルールを尊重せず、寺院を訪問しても、神聖な場所を軽視する行動が目立ち、私たちの伝統と価値観に違反している人が多いと思います。
とはいえ、規則を無視しているのは外国人観光客だけではない。他国同様、コロナ感染者が急増中のバリ島では、外国人観光客に限らず、地元住民への取り締まりも治安部隊が精力的に行っていくことを当局は明らかにしており、今後罰金を値上げする可能性もあるということだ。
written by Scarlet / edited by parumo