わずか７年半の芸能活動で、１９７０年代もっともレコードを売り上げた歌手として多くの人々の記憶に残った、伝説のアイドル・山口百恵（６２）。８０年に三浦友和（６８）との結婚を期にスッパリと芸能界を引退し、一度もテレビに顔を見せることも、一時的な復帰もすることもなく現在に至っている。

　引退後に自発的に表舞台に登場したのは、本名の三浦百惠名義で１９年に発売した『時間（とき）の花束　Ｂｏｕｑｕｅｔ　ｄｕ　ｔｅｍｐｓ』（日本ヴォーグ社）だけ。

「漫画『ちびまる子ちゃん』でも、西城秀樹と並んで“昭和のアイドル歌手”の象徴として扱われている百恵ちゃんですが、ＮＨＫで１月３０日に『伝説のコンサート“山口百恵 １９８０．１０．５ 日本武道館』の放送が決定したんです。昨年１０月３日のＢＳプレミアムでの放送が好評だっため、”一度限りの再放送“を決めた、としています」（女性誌記者）

　画質をリマスターした以外は一切の編集をくわえず、当時のコンサートの映像を忠実に放送する。ＢＳで放送した際は、山口百恵世代ではない若い層からも、絶大な反響が寄せられたという。

“百恵ちゃん”の大ファンであるダウンタウン・松本人志（５７）は、１０月のＢＳ放送をリアルタイムで視聴していたらしく、同時刻に放送していた『オールスター感謝祭２０２０秋』（ＴＢＳ系）でＭＣを頑張っていた今田耕司（５４）に対して、《すまん今田。ＢＳで百恵ちゃん観る！》とツイートしていた。

■百恵ちゃんの大ファン・松本人志

「松本は、たびたび出演番組で山口百恵について熱弁しています。今年も、１月１７日に『ワイドナショー』（フジテレビ系）で初のコロナ禍での年始の過ごし方について、山口の出演した映画の台本を中野ブロードウェイで手に入れたことから、“ＤＶＤを入手して、その映画を見ながら台本を（見比べてた）”“『ここカットしてるんや！』『順番替えてるんや！』と、（映像を）止め止めで、『俺、何してんのかな』って”という正月を過ごした話をしていました」（前出の女性誌記者）

　１４年の『ワイドナ』でも「中学校ぐらいの時に大好きだった」としており、収録前日に中野で山口百恵のブロマイドや缶バッジにテンションが上がり、思わず購入してしまった話をしていた。

　その日の放送のテーマがＡＫＢ４８の握手会を不審者が襲撃した事件の話題だったため、「（当時に）百恵ちゃんの握手会あったら喜んで行ってたと思う」「握手会なかったってファンを魅了することはできる」としていた。

■息子は二世としてそれぞれ活躍中

「百恵さんと三浦友和さんの間には、シンガーソングライターで俳優の三浦祐太朗（３６）と、俳優の三浦貴大（３５）の息子がいます。いわゆる“二世タレント”ですが、どちらも着実に成功を重ねています。祐太朗は歌やラジオ、貴大は役者としてそれぞれ大活躍しています」（前出の女性誌記者）

　祐太朗には無類のアニメ好きの側面もあり、Ｋｉｓ－Ｍｙ－Ｆｔ２の宮田俊哉（３２）とアニメの話題で盛り上がったり、１４年から放送中のラジオ『キラスタ』（ＮＡＣＫ５）では、毎週木曜日にアニメ主題歌をメドレーで紹介している。

「アイドルゲーム『アイドルマスター』の大ファンで、１８年には台湾で行われたライブにまで足を運んでいたことをツイッターで明かしたり、インスタグラムで『アイマス』のTシャツを着た写真などを投稿しています。

　そのため、２０年に声優の牧野由依（３５）と結婚した際は、牧野が『アイマス』も人気キャラ・佐久間まゆを演じていたことから、ファンの間で“アイマス婚”と呼ばれて話題になりました（笑）」（前同）

■貴大は松本と面識がある

　一方の貴大も、１０年にデビュー映画『ＲＡＩＬＷＡＹＳ　４９歳で電車の運転士になった男の物語』で第３４回日本アカデミー賞新人俳優賞および第３５回報知映画賞新人賞を受賞。それ以降、途絶えることなく、映画やドラマに出演し続けている。今年も、公開予定を含めるとすでに『大コメ騒動』、『大綱引の恋』、『妖怪大戦争ガーディアンズ』の３本に出演し、業界にとって欠かせない存在となっていることがわかる。

「貴大は、１７年に『ダウンタウンなう』（フジテレビ系）に出演しています。

　百恵さんや家族がダウンタウンを“大好きです。昔からずっと見てます。バラエティー番組しか見ない”と貴大が話すと、松本は“もう一回言ってもらっていいすか”と大喜びしていましたね（笑）。ふだんはバラエティ番組への露出はそこまで多くないですが、百恵さんの息子とあれば、松本もバラエティ番組には間違いなくバックアップしてくれるのでしょう」（前出の女性誌記者）

　令和になっても輝く歌姫・山口百恵。その魅力は松本人志をもトリコにしているーー。