漫画アクションで連載していたボートレース漫画『なみじょ!!!!!!』が、さらにパワーアップして日刊大衆で連載開始！　新タイトルもそのまんま「なみじょ」。巷からは「ビックリマークが取れただけなんじゃないのか？」と、疑惑の目を向けられていますが、もちろんそれだけではありません。そこには等身大の女子ボートレーサー・美波（みなみ）の汗と涙と笑いが描かれています。この漫画を読めば、気づかぬうちにボートレースの知識が高まる上にボートレースが好きになること間違いなし。Twitter（https://twitter.com/namijo373）では実際のレースの予想もしているので、登録もよろしくお願いします！

　さて、それでは今回の漫画の「ボートレーサーこぼれ話」をいたしましょう。

　ボートレーサーはレース開催期間中はそれぞれのボートレース場の宿舎に缶詰になるのですが、携帯電話、パソコンなどの通信機器の持ち込みは禁止です。また、一度宿舎に入ったら、原則として外部の人間との接触も禁止されます。これは公に開示している以外のボートやエンジンの情報や、選手の好不調の情報が外部に漏れることを防ぐためです。

　ちなみに、選手が乗るボートは各レース場が所有しており、誰がどのボートに乗るかは抽選で選ばれます。当然、エンジンは機械なので調子の良いエンジンとそうでもないエンジンがあり、特に「エースモーター」と呼ばれるエンジンに当たると大きく勝敗が左右されます。なお、どれがエースモーターなのかは新聞や予想紙には開示されていません。ただし、ボート本体やエンジンの調子の良し悪しは予想紙などの勝率で窺い知ることができます。これまでのレースで誰が乗ってどんな戦績を残したボートとエンジンなのかがわかれば舟券を当てやすくなるわけです。

　なお、舟券考察にこだわりのあるファンは現在開催されいるレースのひとつ前に開催されたレースにも注目しています。なぜなら、ボートやエンジンやプロペラの調整は選手自ら行わなければならないからです。

　これらの調整がうまい選手が乗ったあとのボートは「仕上がり具合」が良いため、レースを有利に運ぶことができます。反面、調整が下手な選手のあとにボートを受け継いだ選手は、かなりの苦労を強いられます。

　いずれにせよ、ボートはセンシティブな情報が多いため、選手は外界との繋がりをシャットアウトされます。つまり、漫画のように気になる情報があったとしても、レース開催中は自分の目で確かめることはできません。もしかしたら、これが原因でレースに身が入らないなんてことがあるかもしれません。