中条あやみ「釣り堀」「サウナ」「梅水晶」…おじさんのようなギャップが際立つのは「美人だから」

日刊大衆

中条あやみ
中条あやみ

テレビの中の女たちvol.44中条あやみ

 事あるごとに「ギャップ」を持ち出すのは違和感もあるけれど、芸能人の人気の背景に「ギャップ」を見出す言説は数多い。チャラそうに見えて実は真面目とか、キッチリしてそうに見えて実は天然なところがあるとか。

 そういう「ギャップ」はありきたりなステレオタイプを逃れるように見えて実はステレオタイプだったりして(何人いるんだ「実は真面目」キャラ)、できるだけ避けたいとは思いつつも、私自身、芸能人に対してそういう書き方をついついしてしまう。書くほうにとっても書きやすいのだ。

 ただ、リアルな人間関係の中で「実は私はチャラそうに見えて真面目なんです」と自ら「ギャップ」を語る人がいたら、よほど深い関係性でない限り「知らんがな」という反応になるのではないか。他人が誰かを評して言う場合でも、「あの人は実は○○」といった言い方はたいてい陰口のはずだ。

 では、なぜ芸能人の「ギャップ」語りが楽しまれるのかというと、それを許す特別な何かがあるからだろう。若手俳優の場合、その「特別な何か」はキレイとかかわいいとかカッコいいとか、そういうビジュアル面である場合が多いのではないか。キレイなのにそれに似合わないちょっとだらしない部分があるみたいなのは、親しみやすさにもつながる。

 たとえば、1月21日の放送から『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気コーナー「ゴチになります」の新レギュラーに抜擢された中条あやみ。絵がちょっと下手なところとか、発言が”天然”気味なところとか、休日は釣り堀、サウナ、1人焼き肉を楽しみ、締めは梅水晶をアテに焼酎(寒い日は熱燗)を嗜むといった「おじさんのような」ところが早速面白がられていた。

 その面白がられ方は「美人」という前置きがあってこそだろう。

 また、1月25日の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演していた中条は家族について語っていた。父親がイギリス人の彼女。その父親は自由人なところがあるらしい。夏は上半身裸で自転車に乗って滑走し、近所ではそれが車より速いというので有名だという。

 さらに、中条に「たくましく育ってほしい」と考えていたという父親は、「女の子らしいもの」をあまり買ってくれなかったと語る。子どものころ、大きなプレゼントが用意されていた。「バービー人形が欲しかった」という彼女が喜んでその包みを開けると、中には化石のマークがついた箱が。その箱を開けるとさまざまな種類の化石発掘用のハンマーが入ってたらしい。

 また、10代で芸能界入りした中条を、父親はとても心配していたという。もちろん親が心配するのは当たり前かもしれないが、その心配の内容がなかなかファンキーかつリアルだ。

「最初はすごい心配してたんですよ。1人で東京行くのもすごい心配だし、変な男につかまってないかとか、クスリはやるなとか」

 ちょっと抜けているところ、ちょっと「おじさん」のようなところ、そしてちょっとファンキーな父親がいるところ。それらはすべて基本的には中条の「美人」との「ギャップ」で面白がられている。

 そして、普通の人がそんなエピソードを語っても「知らんがな」になるところ、彼女の場合はすべて「美人」だからOKなのだ。私たちは「美人なのに」のエピソードを、「美人だから」で受け止めているのだ。

(文・飲用てれび)

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