昏睡状態にある患者の意識を超音波で復活させる技術に再現性を確認。新たに2人の患者が意識を取り戻す。 (2/2ページ)
それでも1度目の治療を受けると、クシや鉛筆といった物体を認識できるようになった。
どちらの事例でも、患者の頭の横に超音波装置をあて、10分にわたって30秒の刺激を10回繰り返すというセッションを、隔週で2回行った。
研究グループによれば、この超音波治療は、よく使われるドップラー式の超音波検査よりも弱く、副作用のない安全な方法だという。
image by:Martin Monti/UCLA
・すべての患者に有効なわけではない
なおもう1人、超音波治療を受けた患者がいたが、こちらでは効果がなかったとのこと。この患者は58歳の男性で、5年半前に交通事故にあって以来、ずっと昏睡状態にあった。
それでも患者2名の意識回復に成功したことに、「期待していた結果ではありますが、実際に自分の目で見ると我ながら驚きます」と、モンティ教授は喜びの声をあげている。
今後もさらに実験は続けられる予定である。病院や自宅で使えるようなコンパクトな装置の開発までには、少なくとも数年はかかるだろうとのことだ。
この研究は『Brain Stimulation』(1月15日付)に掲載された。
References:Scientists jump-start two people’s brains after coma | UCLA/ written by hiroching / edited by parumo