いよいよ、残すのあの局だけとなったーー。

　２月１４日放送の日本テレビの特番『ニッポンのレジェンド発掘ＳＰ　さいしょの人はスゴかった！！』のＭＣに、香取慎吾（４３）が起用されることが発表された。

「香取は、２月６日に同局で今年で９８回目を迎える『欽ちゃん＆香取慎吾の第９８回全日本仮装大賞』も控えていますが、それ以外での地上波のＭＣは、１６年末のＳＭＡＰ脱退後初の出来事。告知によると、ＳＭＡＰ時代の思い出話をしたり、９１～９６年の『愛ラブＳＭＡＰ！』（テレビ東京系）の映像も流れるそうです。１回限りの特番ですが、いよいよ元ＳＭＡＰのメンバーが地上波完全復帰した、という印象を受けますね」（女性誌記者）

　香取は１６年末に草なぎ剛（４６）、稲垣吾郎（３７）とジャニーズ事務所を退所。『新しい地図』を立ち上げたが、活動当初は、目に見えて３人の地上波への出演が激減していた。

「しかし、１９年７月に公正取引委員会が“『新しい地図』が出演しないよう民放テレビ局などに圧力をかけた”とジャニーズ事務所に注意。また、３人も映画やネットメディアなどで着実に実績を積み重ねてきたこともあって、復活の兆しを見せていました。香取の場合は、今年１月からテレビ東京で５年ぶりの民放連ドラ『アノニマスー警視庁“指殺人”対策室ー』にも出演するなど、本当に絶好調ですね」（前同）

■着実に地上波復帰しつつある元ＳＭＡＰ

　香取以外のメンバーも、主演映画や舞台があるとバラエティ番組などにも出演し、ゲスト参加が着実に増えている。

「ＳＭＡＰの話もオープンになっているようで、昨年１０月２日に草なぎが『ぴったんこカンカン』（ＴＢＳ系）に出演した際は、入所当時、初めて中居正広（４８）を見かけた際の思い出を話したり、稲垣が１２月１４日の『Ｎスタ』（ＴＢＳ系）に出演した際も、ＳＭＡＰを“僕の人生そのものですよね。いまもそう思ってます”と話していました」（専門誌記者）

　このようにＴＢＳの番組に出演した『新しい地図』。フジテレビでも、香取が１月２４日に『アンタッチャブルのおバカワいい映像バトル どうぶつ軍ＶＳにんげん軍』にゲスト出演を果たしている。

　日テレ、テレ東、ＴＢＳ、フジ……気がつけば、１７年以降で『新しい地図』が出演していないのは、テレビ朝日だけとなっているのだ。

「いっさい出演していないわけではなく、たとえば１９年７月３１日には『グッド！モーニング』では、ジャニー喜多川社長が亡くなったことを受けて、稲垣が『お別れ会』に“出たいという気持ちはあります”と記者に話しているＶＴＲが紹介されたこともありました。ただ、テレ朝のバラエティ番組には出演していないんですよね」（前同）

■テレ朝を残すのみとなった

　ＳＭＡＰといえば『スマスマ』のおかげでフジテレビのイメージが強いが、解散前の香取や草なぎにとって、テレビ朝日は、もう一つのバラエティ主戦場と呼べる局だった。香取は教養バラエティ番組の『ＳｍａＳＴＡＴＩＯＮ！！（スマステ）』、草なぎはユースケ・サンタマリア（４９）といろいろなことに挑戦する『「ぷっ」すま』で、それぞれ活躍していたが、両番組終了後は、テレ朝で見ることはなくなっている。

ちなみに『「ぷっ」すま』は、草なぎのジャニーズ退社後も１８年３月末まで続き、１９年からはＭＣと制作会社が同じ『なぎスケ！』（Ａｍａｚｏｎプライム）として、事実上のリニューアルが行われて、現在も配信されている。

「テレ朝の番組への出演がないのは、テレ朝の『ミュージックステーション』が影響している可能性もあります。『Ｍステ』は昔からジャニーズと関係が深く、“ジャニーズ事以外の男性アイドルグループを出演させないように互いに圧力と忖度があった”という話もある。現在も多くのジャニーズが出演している現状で、テレ朝はJとの関係を悪化させたくない、という忖度があるのかもしれませんね」（制作会社関係者）

　もっとも、現在の『地図』が主戦場としている動画配信サービス『ＡＢＥＭＡ』は、テレビ朝日が出資しているインターネットテレビ局。始まった経緯も「テレ朝最高経営責任者の早河洋会長・ＣＥＯと、サイバーエージェントの藤田晋社長が酒席で意気投合した」というものだけに、早河会長自身には『地図』の３人への悪印象はないはずだ。

「着実に露出も増えているし、草なぎ主演の『ミッドナイトスワン』が日本アカデミー賞に選出されたり、香取の『アノニマス』が盛り上がったりと、需要はあることは間違いない。もう少し待てば、いずれはテレ朝のバラエティ番組にも、『地図』メンバーがするのではないでしょうか」（前同）

　民放へ復帰を果たし、気付けば残す局はテレ朝のみとなった『新しい地図』。テレ朝バラエティに出演した日が、本当の意味で地上波への復帰記念日となるに違いないーー。