娘を守るため殺し屋の標的になった母親、身代わりとなって命を落とす(アメリカ)
先月、アメリカのルイジアナ州で恐ろしい事件が起こった。自身の妹の娘(姪)への性犯罪容疑で有罪判決を受けた男が、姪を殺害しようと殺し屋をやとったのだ。
だが、男の妹であり姪の母親は、娘を守るため身代わりとなった。
当時、妹の家にいた隣人までをも手にかけた殺し屋2人と男は、現在第一級殺人罪の容疑で勾留中だという。『New York Post』などが伝えている。
・妹の娘を殺害するため、殺し屋を雇った男
1月13日、ルイジアナ州テレボーン郡に住むブリタニー・コルミエさん(34歳)と隣人のホープ・ネットルトンさん(37歳)が、コルミエさん宅で2人の男に射殺されるという事件が起こった。
同郡保安官事務所が捜査をしたところ、すぐさま容疑者として浮上したのが、ブリタニーさんの兄ボークス・コルミエ(35歳)で、驚くべき事件の内容が明らかになった。
実は、ボークスは妹であるブリタニーさんの娘に性的暴行をくわえたとして告発され、有罪判決を受けていた性犯罪者だったのだ。
逆恨みからか、ボークスは友人アンドリュー・エスキン(25)とダルビン・ウィルソン(22歳)を殺し屋(ヒットマン)として雇い、妹の娘への殺害計画を立てた。
ボークスは、2人の殺し屋が計画を無事に実行できるようにと、自ら監視役をするなど暗殺行為に加担していたという。

image credit:Terrebonne Parish Sheriff's Office
・母親、娘の身代わりになり射殺される
13日、自宅にいるところを襲ってきた2人の殺し屋に、ブリタニーさんは娘のフリをして「自分がボークスの被害者だ」と名乗った。
その言葉を信じた殺し屋は、ブリタニーさんを射殺。当時、ブリタニーさん宅を訪れていた隣人のホープさんは、抵抗しようとしたところ同様に射殺された。
事件の捜査にあたったテレボーン郡保安官事務所は、ブリタニーさんが娘の身代わりとなって命を落としたこと、隣人までもが事件に巻き込まれ同様に命を失ったことを発表。
ブリタニーさんの娘と、彼女のもう1人の継娘は、事件当時クローゼットに身を隠していて無事だったことを明らかにした。
この悲劇を知ったブリタニーさんの友人は、後のメディア取材で「ブリタニーは、子供を守るためにクローゼットに閉じ込めたのでしょう。彼女は母として子供を助けるためならなんだってするような人物です」と涙ながらに語った。
逮捕されたボークスは、犯行の全てを自供。2人の殺し屋同様、ブリタニーさんとホープさんをを殺害したとして第一級殺人罪で起訴される予定となっており、現在200万ドル(約2億1100万円)の保険金がかけられ勾留中だが、検事側は「死刑判決もあり得る」と述べている。
なお、ボークスの被害を受けたブリタニーさんの娘およびもう1人の継娘についての年齢や名前は、公表されていない。
written by Scarlet / edited by parumo