着物のアメリカ人に中国風のロンドン橋?江戸の人々の異国好奇心を満たした「横浜絵」とは (2/3ページ)
「横浜絵」は二代目歌川広重や歌川貞秀、歌川芳員、歌川芳虎、落合芳幾、月岡芳年、歌川芳艶など多くの絵師によって描かれたが、もちろん誰一人として実際に外国へ行ってその風景を目にしたわけではない。
舶来した外国新聞の挿絵を参考にしながら描いており、二代目歌川広重による『亜墨利加賑之図』もイギリス新聞の挿絵を引用したとされている。
横浜が開港されたものの、外国人は居留地の外での活動が制限されていたため日本人との接触はほぼ無かったと考えられる。そのため、その姿や装いは横浜よりも先に開港していた長崎で出版された「長崎絵」を参考に描かれた。
絵師達は少しの参考資料と自らの想像を膨らませながら作品を描いたのである。
