不安を解消する500年にひとりの名僧・白隠禅師の教えとは!? (2/2ページ)
「焦り」や「緊張」を増幅させてしまうのが、周りから入ってくる情報の多さなどから、考えすぎてしまうことだ。
そこで、白隠は「正念工夫」を続けることの大切さを説いている。正念工夫とは、喜怒哀楽などの雑念が生じる前の状態のこと。心をまっさらにして、あるがままのものを見ることを意味している。正念工夫を続け、自分の内側を見つめ直すことで、自分が本当に何を望み、何に対して怯えていたのか、不安の正体が浮かび上がってくるのだ。
不安の正体とは、おそらくほとんどが、自分の内側ではなく、他者という外側からの情報で定義される「幸せ」だ。幸せ、不安などは、外の価値判断で決まるのではなく、自分の内側で感じるものである、と白隠は教えてくれるのだ。
コロナに限らず、失敗や挫折、人間関係のこじれなど、心を乱し、不安にかられてしまうのが人間というもの。白隠の考えや教えは、不安と向き合い、心を整えなければならない現在を生きる私たちの道標となるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)