吉住 気づいたら好きな芸人が人力舎所属の人ばかりだった

アサ芸プラス

吉住 気づいたら好きな芸人が人力舎所属の人ばかりだった

テリー ネタはどうやって考えてるの? ちょっとシュールだよね。

吉住 そうですね。「THE W」でやらせていただいた野球の女審判のネタは、男性社会の中にいる女性って、たぶん私生活でも彼氏に理解されがたいだろうな、みたいな発想から入って。で、審判のことを調べてみたら、けっこうおもしろくて、球審の方、1塁の方、2塁の方、3塁の方って、日によってちょっとずつズレていくらしいんですよ。

テリー ローテーションするんだ。

吉住 で、次の日に球審を務める方はお酒を飲んじゃダメらしくて、1、2、3塁の方たちは飲みに行けるから、3人でお酒を飲みに行ったりするらしいんです。

テリー へぇ(笑)。

吉住 そういう情報を集めていったら、すごいおもしろいし、ちょっと愛おしくて。審判の方たちってスポットライトが当たりにくいじゃないですか。でも、そういう人たちが野球を支えていて、そういう人たちなりの楽しみもあって。それがすごい愛おしいなと思って考え始めました。

テリー やっぱり着眼点がおもしろいね。だいたいお笑いの人たちって、半径5メートル以内の、自分の守備範囲の中でネタを作るじゃない。でも、審判ってその外だよね。

吉住 でも私、福岡出身で(福岡ソフトバンク)ホークスのファンクラブに入ってたんです。だから、野球が身近にはあったので、そういう意味では入りやすかったかもしれないです。

テリー そもそも芸人さんにはいつ頃からなりたいと思ってたの?

吉住 高校3年の時です。高校は学区内の、まぁまぁ頭がいいというか、勉強を頑張る学校で、卒業後はみんなが名門の大学に行くのが当たり前のルートとして出来上がっていたんです。けど、高3になって「このままでいいのかな」とちょっと疑問に思いまして。たぶん、このまま大学に行ったら、怖くなって就職して、芸人になろうと思わないんじゃないかなって。

テリー ということは、それ以前から何となく芸人になりたいみたいな気持ちはあったんだ。

吉住 そうですね。コントをやりたいなというのは、ずっとありました。それで高3の時に「お笑いの養成所に行きたいんだけど」と親に言ったら「大学だけは行ってくれ」と。それで大学の4年間はアルバイトでお金を貯めてました。

テリー コントをやりたかったのは、誰の影響?

吉住 東京03さんと、キングオブコメディさんと、ラバーガールさんです。で、調べたら皆さん人力舎の方で、「じゃあ、私はたぶん人力舎の芸風が好きなんだろうな」と。それで東京に行って人力舎のお笑い養成所に行こうと思ったんですけど、調べるととにかく東京はお金がかかるらしいと。それで、親に出してもらうのも申し訳ないし、アルバイトでお金を貯めようと思ったんです。

テリー えらいな。バイトは何をやってたの?

吉住 ショッピングモールに入ってる、雑貨や洋服を売ってるお店です。

テリー そこで普通に「いらっしゃいませ」って、やってたんだ。

吉住 そうです。私、高校の時はあんまり笑わない人間だったんですけど、そこの店長に「ちゃんと鏡の前で笑顔の練習してね」って言われて。それで「あ、笑顔ってこうやるんだ」みたいな感じで、笑顔を取り戻しました。

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