image credit:Douyin/fufu20180416

　2月は中国の旧正月ということで、実家から離れた場所で暮らす人々は、親元に帰省することが多い。

　江蘇省のアパートに住む女性は猫を飼っているのだが、1週間ほど里帰りするために、自動餌やり機や水を設置し、24時間監視モニターカメラで飼い猫の様子をスマホで確認できるよう入念に準備をした上で家を出た。

　帰省してからも随時飼い猫の様子をスマホでチェックしていたのだが、猫が目に涙のようなものを浮かべている映像が気になってしまい、予定を早めて帰宅したという。『Daily Mail』などが伝えた。

Feline lonely: Pet cat Fu Fu appears to 'cry' into security camera after being left at home alone

・飼い主がいなくなって涙目になる猫？

　江蘇州徐州市に住むメンさんは、旧正月で帰省するために飼い猫でブリティッシュ・ショートヘアの福福（2歳）をアパートに置いて実家へと戻った。

　メンさんによると、福福は普段からとても内気な性格で、実家に連れ帰っても慣れない場所ではストレスが溜まってかわいそうだという思いから泣く泣く自宅に残した。

　自動餌やり機と水をたっぷり用意し、いつでも福福の様子が見られるようにスマホから見ることができる監視カメラも設置してある。

　2月8日の夜、メンさんはいつものようにスマホから福福の様子をみることに。福福が映り込んだため、メンさんは「福福～」とカメラ越しに呼びかけた。

　すると、福福はカメラの前に来て、涙ぐむような表情を見せたのだ。

　大きな目に、溢れんばかりの涙のようなものを浮かべて、フフはカメラに向かって鳴き声をあげた。


image credit:Douyin/fufu20180416　
・帰宅した飼い主にダッシュで駆け寄るフフ

　メンさんは、その様子を見てとても心を痛めた。いてもたってもいられなくなったメンさんは、1週間の予定を数日切り上げることに。

「寂しいの？もうすぐ家に戻るからね」と声をかけると、福福は今すぐに飼い主が戻って来ると思ったのか、鳴き続けながら後方のドアの方を振り返って見つめ、その後カメラに前脚で触れた。


image credit:Douyin/fufu20180416

　結局、家を空けてから4日後に戻ったメンさん。ドアを開けて福福の名を呼ぶと、福福は喜んでメンさんのもとへダッシュで駆け寄ってきた。

　これらの動画が、中国版TikTokの『Douyin』でシェアされると、たちまち拡散。ユーザーらからは「福福の涙目に心溶かされた」「置いて行かれてかわいそうに」「4日はもちろん1週間もひとりにさせるなんて信じられない！」という声が寄せられた。

　なお、犬猫が涙目になる時は、目の感染症や涙管の閉塞などの病気の可能性があるとされている。なので悲しくて泣いたわけではなさそうだが、それでも飼い主を引き戻すには十分の効果があったようだ。

　メンさんは、「福福は普段からとても健康的。でも、不安に感じたり空腹になったりすると、時々このように涙目になることがある」と話している。

　メンさんが帰省している間、誰かに福福の様子を見に行ってもらったり、お世話をお願いしていたのかどうかはわからない。猫はそれなりに生きていける生き物ではあるのだが、心配ならばなるべく外泊は1日か2日くらいにとどめて置いたほうがいいかもしれない。

written by Scarlet / edited by parumo