南極の棚氷に大きな亀裂が入り、巨大氷山が分離する (2/2ページ)
とはいえ、ここまで大きなものはやはり珍しいようで、衛星画像で亀裂の動向を追っていた英スウォンジー大学のエイドリアン・ラックマン教授は、「南極の棚氷が大きく分裂するのは普通にあることですが、金曜日にブラント棚氷で発見された氷山のように大きなものは珍しく、ドキドキしますね」とコメントしている。

・新しく誕生した氷山の行方は?
なおブラント棚氷には英国南極観測局のハレーVI研究ステーションが設置されており、研究者が大気や宇宙の天気の観測を続けている。
幸いにも、今回の氷山誕生によって彼らが危険にさらされるようなことはなかった。隊員12名は2月初旬に帰国して、研究ステーションは閉鎖されていたからだ。
ちなみに、氷山の発生が予測しにくいことや、ただ寒いだけでなく暗闇にも包まれる冬季では思うように避難もできないことから、ここ4年は夏の間しか隊員が駐在していないのだそうだ(南極の冬は、日本の夏に訪れる)。
同局は2016年にも、大型の亀裂から隊員を守るために、研究ステーションを内陸へ32キロ移動させたことがある。
新しく誕生した氷山だが、今後数週から数か月、ブラント棚氷から離れていく可能性も、近くにとどまる可能性もどちらもあるとのことだ。
References:Brunt Ice Shelf in Antarctica calves - British Antarctic Survey/ written by hiroching / edited by parumo
追記(2021/03/04)衛生画像を衛星画像に修正して再送します。