解説者&評論家が徹底分析!プロ野球2021「優勝チーム大予想」

日刊大衆

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 オープン戦も佳境に入り、いよいよ開幕が迫るプロ野球。今回、出そろった各球団の今季戦力を、4人の識者とともに徹底分析。セ・パ両リーグのペナントレースを制する優勝チームを占ってみたい。

 まずはセ・リーグから。リーグ連覇中の巨人を優勝候補として真っ先に挙げるのは、野球解説者の江本孟紀氏。本誌でもかねて「今季も安泰」と公言してきた江本氏の論拠は、ここでも単純明快だ。

「昨年の覇者たる巨人を脅かすほどの要素が他の5球団に見当たらない。これに尽きる。エースの菅野智之(31)が残留し、FA補強もしっかりやった。もともと外国人選手に頼らないチーム作りをしているというのも、このご時勢では大きなアドバンテージでしょう」

 事実、コロナ禍における助っ人外国人の来日問題は、各球団が対応に苦慮する懸案事項の一つ。DeNAは、主軸のソト(32)、オースティン(29)らの見通しが立たず、チームへの合流が、いつになるかも不透明な状況が続いている。

「その点、巨人は坂本勇人(32)に岡本和真(24)、丸佳浩(31)と、結果の見込める主軸がいる。原監督も当の本人たちも昨年の成績にはけっして満足していないでしょうから、梶谷隆幸(32)が1番に入る今季は、数字も相当上げてくるんじゃないですか」(前同)

 その江本氏が対抗と見る阪神を本命に推すのは、タイガースの元エースで野球評論家の藪恵壹氏。打倒巨人に向けた“秘策”は「開幕ローテにある」という。

「今年は藤浪晋太郎(26)もよさそうだし、後ろも含めて投手陣が粒ぞろい。僕なら開幕戦の神宮には、昨年も完投していて相性のいい秋山拓巳(29)を当てますね。ローテをあえて入れ替えることで、最も重要な4カード目の巨人戦、甲子園での初戦にエースの西勇輝(30)をぶつけるわけです」

■ソフトバンクを本命に推す声も

 昨年の阪神は、7.5差の2位で、下位の4球団にはすべて勝ち越し。V逸の原因があるとすれば、8勝16敗とカモにされた対巨人戦をおいて他ならない。

「極端に言えば、対巨人戦の白星を、あと4つ上乗せできればいい。戦力的には引けを取らないだけに、課題は、昨年も多かった“勝てた試合”の取りこぼしをいかに減らすか。その意味でも、アタマは絶対に取りたいところです」(前同)

 そんな両チームを互角と見るのが、野球解説者の田尾安志氏だ。状況も大きく変わった今年は、「甲乙つけがたい」という。

「戸郷翔征(20)や畠世周(26)、井納翔一(34)ら、計算の立つ投手が増えたという部分で、巨人の評価は昨年より高い。ただ、一人で12もの貯金を作った菅野が今年も続けて、あれだけ勝てるか。そう考えると、投打とも厚みを増している阪神にも勝機はあるでしょう」

 阪神は甲子園を湧かせた高校生ばかりを獲った一昨年から一転、昨秋のドラフトでは即戦力が中心。特に話題の大型新人・佐藤輝明(21)の存在が、チームに活気をもたらしているという。

「僕が見た限りでも、いわゆる“当てにいった”打席は一度もなかった。これは自身のミートポイントまで、しっかり球を呼び込めている証左でもある。間違いなく彼は、これからすごい打者になりますよ」(前同)

 では、パ・リーグはどうか。こちらは素人目にもソフトバンクの強さが圧倒的と思えるが……。ダイエーのコーチ時代に城島健司を育てた解説者の若菜嘉晴氏は、「盤石ではない」としながら、やはりソフトバンクを本命に推す。

「千賀滉大(28)、東浜巨(30)の二枚看板が出遅れており、アキレス腱を痛めた柳田悠岐(32)も、守備まで万全かは微妙なところ。開幕直後は少し苦労するでしょう。ですが、客観的に見ても地力は、やはり頭一つ抜けている。彼らが“通常運転”にさえ戻れば、さほどの障壁はないですよ」

 3月8日発売の『週刊大衆』3月22日号では、セ・パ12球団を徹底分析。ペナントレースを制するのは!?

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