「二度と働けなくしてやる」介護業界で横行する“コロナいじめ”と冷遇実態 (2/2ページ)

Asagei Biz

今回、青森県で起こった事件も、結局はそういう業界構造がもたらした結果なのでしょう。施設内で陽性者が出てしまったが、誰も責任をとりたくないので感染経路はうやむやにしつつ、とはいえ見せしめのためスケープゴートも必要。そこで一人の職員にすべての罪を被せるような形になってしまったのかもしれません」

 また、介護従事者の7割以上が女性とも言われているが、そのことも業界風土に影響を及ぼしているという。関東の福祉施設で働く松本ひとみさん(仮名、29歳)が語る。

「うちの施設で働く職員は約30人ですが、ほとんどが年配の女性のため人間関係も複雑です。特に60代のお局には絶対服従するのが暗黙の了解。頭のいい真面目な新人が入ってきても、お局率いるオバちゃん軍団にいじめられてすぐに辞めてしまいます。辞めさせるときも陰湿で、『あなたのせいで入居者が死んだ』『責任感がない人にこの仕事は務まらない』『二度とこの業界で働けなくしてやる』などと言われた人もいます。しかもこれは割と業界では“あるある”な話。コロナの慰労金は多少入ったものの、毎月の給与は手取りたったの15万円。本当、割に合わない仕事です」

 コロナ禍で介護の現場では人手不足が深刻化しているが、こうした冷遇体質が変わらない限り、抜本的な解決には至らないのかもしれない。

(橋爪けいすけ)

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