健康寿命と平均寿命の差は9年!「健康寿命を延ばす黄金法則」わかった!
2月19日、6つの国立高度専門医療機関は共同で、「健康寿命」を延ばすための10の提言を発表した。これらを代表して、国立がん研究センターのホームページ(以下、HP)が公表している。
この健康寿命とは、介護を受けることなく自立した生活を送れる期間を意味し、日本の男性の平均は72.14歳(2016年)。平均寿命は80.98歳なので、約9年は「不健康」なまま生きることになる。両者の差が縮まれば理想的だが、近年は横ばいで推移していることもあり、今回の提言となったようだ。
そこで、「10の黄金法則」とでも呼ぶべき、これらの提言を日常生活で実践するため、ポイントなどを識者に聞いてみた。
まずは喫煙。たばこが発がん率を高めるのは周知の事実。近年にわかに広まった加熱式たばこも、ニコチンが含まれているので例外ではない。では、ニコチンとタールを含まない電子たばこはどうか。『五本木クリニック』(東京都目黒区)の桑満おさむ院長が解説する。
「電子たばこには、いろんな化学物質が入っており、こちらのほうがたばこより体にいい、また、副流煙の害も少ないというエビデンス(証拠)は出ていません。紙巻きたばこ同様、電子たばこも、自室など他人に迷惑がかからない場所で楽しむべきです」
続いては飲酒。前述のHPに「1日あたりの適正飲酒量の目安」が記されており、アルコール量は23グラム程度で日本酒なら1合しかない。仕事のつきあいともなれば、そんな量ですむわけがないが……。
そんな悩みに、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が答えてくれた。
「1週間平均で、その程度の量にとどめればいいと思います。なお、お酒が好きな方は、“週に1回、休肝日を設ければ大丈夫”と思っていることが多いと思いますが、この程度では、まったく効果がないことが分かっています。ご注意ください」
■食事のヒントは「肉の種類」にあり
では、食事はどうか。HPでは具体的に、胃がんの主因である塩分、重大病を引き起こす肥満の原因になる甘味飲料を控えること、また、逆に不足しがちな野菜、大豆製品などは多くとることを勧めている。しかし、塩分は外食にはたっぷり入っているし、自分で作るにしても、インスタント食品なら減塩は難しい。また、野菜が好きでない人は意外に多いはず。何か簡単な方法はないのか?
「残念ながら、健康寿命を延ばすために簡単な方法など、ありません(笑)」と諭すのは、前出の岡田氏。
続けて、「今回の“10の提言”で気になったのは“肉の多量摂取も控える”としていた点。特に高齢になれば、肉を控える方が多いようですが、結果、筋肉が衰え、骨が弱り、寝たきりになるケースが多い。週2日程度は高齢者も肉を食べていただきたい。ただし、油の多い霜降り牛肉では逆効果。赤身がいいでしょう」と、肉を食べる際の注意点を教えてくれた。
一方、前出の桑満氏は野菜に関して、実体験から、こんなアドバイスを。
「私も昔は野菜が大嫌いでした(笑)。ところが、薦められて食べたところ、“野菜は、こんなにおいしいんだ”と気づき、以来、食べるようになりました。スーパーに置いているも
のと違い、ネットで“野菜おいしい”で検索すると、いろいろな通販ものが出てきますよ」
嫌いな食材がある人は、一度、試してみては? 現在発売中の『週刊大衆』3月22日号では、残りの7つの「黄金法則」を紹介している。